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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「復活の聖剣」 『ウルトラマンオーブ』第17話

ウルトラマンオーブ

「復活の聖剣」

ウルトラマンオーブ』第17話

2011年10月29日放送

脚本 小林雄次

監督 市野龍一

合体魔王獣ゼッパンドン 登場

 

今まであった細かい描写がビシッ!と繋がった傑作。

『オーブ』は『X』に比べて縦糸を強くしたと言われていたが確かにこの流れは上手かった。

 

ターシャとナオミの共通点はこれまでに色々語られていたが、ここでナターシャの孫がナオミである事が判明。

ガイがナターシャの生存を知らなかったのはマガゼットン戦の直後に逃げ出してしまったからと思われる。でも、逃げ出すと言う事は希望を見付ける可能性を失ってしまう事でもあるのだ。結果、ガイは100年にわたって罪の意識に苛まれる事となる。

 

100年前に出会ったガイとナターシャだが、ナターシャの孫が当時のナターシャと同じくらいの年齢になっているのに対し、ガイは100年前と外見が変わっていないと言うのがウルトラマンならではの描写と言える。ここは『平成セブン』でフルハシがダンに「俺の孫の代になってもお前はそのままの姿なんだろうな」と言ったのを思い出す。

 

マトリョーシカの中は空っぽではなくて希望が詰まっている。これはパンドラの箱の話とかけたものだが、実際にマトリョーシカの中にガイの希望が入っていたのは上手かった。単なる台詞だけでなく実際に写真と言う形で入っていると説得力がぐっと増す。

このマトリョーシカを開けるきっかけとなったのがジャグラスジャグラーの存在だったと言うのは今後の展開に関わってくるのかな?

 

100年前のロシアで会ったガイとナターシャだが、100年後の日本でガイとナターシャの孫が出会うと言う一見ありえない偶然がまさに「運命」と言う感じがする。

 

ちょっと残念なのはナターシャの話の後もガイは普通に人間と接していた描写があった事。気さくに子供達に話しかけていたし、銭湯のおっちゃんとは顔見知りの仲になっていた。

ターシャが死んだと思ってからガイは人間との接触を極力断っていたがSSPと関わるようになり、そこでガイが復活するとなった方が話がすっきりした気がする。ナターシャSSPの間にも色々な人と関わっていたのなら、その人との間でこういう話は無かったのかと言う疑問が出てくる。無かったのなら無かったで良いんだけど、普通に色々な人と仲良くなっている描写があったので。

 

オーブニカは風来坊だからのアイテムなのかなと思ったが、この歌がオーブの暴走を止める事となった。最初に提示した要素が物語においてちゃんと意味があるのが良い。

 

敵がゼットンパンドン+マガオロチ+ジャグラスジャグラーなので強いのは確かなのでサンダーブレスターが苦戦するのも当然なのだが、今回はガイがサンダーブレスターで暴走しないようにしていたので力を完全に出し切れていなかった感じがする。これによってサンダーブレスターの格は落とさず新フォームのオーブオリジンに繋げられたと思う。

 

マスクなので表情が変わっている事は無いはずなのだが、それでもSSPを助けたサンダーブレスターの顔が変わっているように見えるのがウルトラマンの面白いところ。

 

これまで本来の自分を見失っていて他のウルトラマンの力を借りていたオーブが遂に自分を取り戻した流れは見事だった。

オーブオリジンのシンプルなデザインもこれがスタートの姿だったと考えたら納得。

ガイが遂に自分の事を「ウルトラマン」と言ったのも熱い!

 

マガオロチの尻尾からオーブカリバーが出てきたのは八岐大蛇の尻尾から草薙剣が出てきたのが元ネタだろうな。

 

ダークリングを失ったジャグラスジャグラー。今度は彼が「本来の自分を見失う」番なのかな。

 

SSPと言う個人による情報発信が世論を動かしたと言う流れが現代っぽい。これが『ガイア』辺りだとTV局になっていたところに時代の変化を感じる。

 

今回のサブタイトルは『ウルトラマン』の「さらばウルトラマン」。

状況的にはこの作品世界におけるウルトラマンが本当に「さらば」してしまうところだった。