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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「怪獣少年の復讐」 『帰ってきたウルトラマン』制作第15話

帰ってきたウルトラマン

「怪獣少年の復讐 ー吸電怪獣エレドータス登場ー」

帰ってきたウルトラマン』制作第15話

1971年7月9日放送(放映第15話)

脚本 田口成光

監督 山際永三

特殊技術 高野宏一

 

吸電怪獣 エレドータス

身長 70m

体重 3万4千t

電気を吸収する怪獣。普段は透明。全身を帯電させたり口から放電光線を吐く。頭が弱点らしく、MATにナパーム弾を撃たれて弱ったところをスペシウム光線で止めを刺される。

名前の由来は「電気の亀」。

 

物語

郷は史郎と言う少年と出会った。

史郎の一番好きな怪獣はエレドータス。そして一番嫌いな怪獣はエレドータス…。

 

感想

山際永三監督のウルトラシリーズデビュー作。

 

本作は脚本の田口さんの2作目に当たり、前作より田口さんの特徴が強く出ている。特筆すべきは子供が主役と言う点であろう。金城作品では怪獣のメッセンジャー以外で子供が物語の中心になる事はあまり無く、上原作品でも次郎君が主役になった話は意外と少ない。子供が主役と言う点では田口さんは金城さんや上原さんより山田正弘さんに作風が近いと言える。しかし、山田さんの作品では怪獣やウルトラマンが子供にとって希望の象徴となる事が多いのに対し、田口さんの作品では子供にとってストレスの象徴となる事が多い。

ストレスの象徴である怪獣をウルトラマンが倒す(浄化する)事で子供が救われる展開が田口さんの作品には多く、その作劇方法により人間ドラマと怪獣バトルを両立させる事に成功して田口さんは第2期ウルトラシリーズのメインライターになっていくのであった。

 

流行の遊びを知っていて、お金持ちで頭が良くて、おじさんは偉い人。

足が不自由になった史郎は自分の存在理由を確立しようと躍起になる。

こうしないと誰も自分の事を気にしてくれないから…。

しかし、進少年を縛ってしまうのはやりすぎ。これはもう嘘吐きとかイタズラのレベルではない。犯罪だ。だがそこまで史郎が追い詰められていたと言う事でもある。もし史郎がここまでしなかったら、周りの人々は史郎の言う事に関心を持たなかったであろう。罪を犯した人間には当然責任があるが、罪を犯すほど追い詰めた(又は放っておいた)周りにも当然責任がある。

 

エレドータスは一体何だったのだろうか?

現実の存在ではなく架空の存在で『ウルトラマン』のヒドラに近い存在と考えられる。普段は姿が見えないと言う設定も霊的な存在だったと解釈する事が出来る。(1年前の事故でエレドータスは足跡も残していない。ただ透明になるだけだったら足跡は残るはず)

 

一番好きな怪獣も嫌いな怪獣もエレドータス。

自分を抑圧する社会を破壊してくれる存在は自分に抑圧を与える存在でもあった。おじいさんの言葉通り、史郎は怪獣に取り憑かれていたと言える。ウルトラマンがエレドータスを倒し、史郎の足は治る。そして「さようなら、エレドータス」。

ウルトラマン』以降、ここまで怪獣と少年とウルトラマンの関係をキチンと描いた作品は無かった。

 

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