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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「毒ガス怪獣出現」 『帰ってきたウルトラマン』制作第11話

帰ってきたウルトラマン

「毒ガス怪獣出現 ー毒ガス怪獣モグネズン登場ー」

帰ってきたウルトラマン』制作第11話

1971年6月11日放送(放映第11話)

脚本 金城哲夫

監督 鍛冶昇

特殊技術 高野宏一

 

毒ガス怪獣 モグネズン

身長 47m

体重 2万4千t

旧日本軍が開発したイエローガスを吸収して自ら吐けるようになった。背中を発光させる事も出来る。ウルトラマンはMATの可燃ガスをスペシウム光線で発火させ、ウルトラスピンキックで止めを刺した。

名前の由来は「モグラとネズミ」、またはスモッグ(煙)から。劇中では未呼称。

 

物語

毒ガスを吐く怪獣モグネズンが出現。岸田隊員は自分の父が旧日本軍で毒ガスの製造に関わっていた事を知って苦悩する。

 

感想

金城さんのウルトラシリーズ最終作。

 

喉が乾いて戻って来た上野隊員。ひょっとして毒ガスの影響だったのかな?

 

帰ってきたウルトラマン大全』(双葉社)にも書いていたが山崩れと怪獣の鳴き声を聞くシーンをカットしたのは不自然だった。

 

佐川参謀改め佐竹参謀登場。なぜ苗字が変わったのだろう? 婿養子にでもなったのだろうか?

 

今回は岸田隊員主演作。

誇り高き軍人一家。しかし父は毒ガスを(強制的にとは言え)製造し、兄はそれを苦に自殺。自分1人だけ何も知らなかった。いや、確かめるのが怖くて知らない振りをしていたのかもしれない。それら一家の闇の部分が一気に岸田隊員1人にのしかかってくる。

 

「MATは昔の軍隊とは違う」と言う上野隊員であるが、MATの中枢にいるのは昔の軍人一家。表面は変わっても中身は何も変わっていなかった。

 

岸田隊員は「一家の恥」である毒ガスを怪獣ごと始末しようと特攻をかけた。父の罪を償おうとしたのだろうが、その父の罪を皆に知らせようとはしなかった。意識していなかっただろうが、岸田隊員がしようとした事は真実を闇に葬り去る事である。

しかし、岸田隊員の特攻は失敗して「一家の恥」は知られる事になり、最終的に毒ガス怪獣はウルトラマンとMATが協力する事で倒された。皆に隠して1人で償えるほど戦争の罪は甘くはない。

 

本作は今まで対立を続けていた岸田隊員(国家)と郷(市民)が互いに力を合わせるようになる重要な話であった。

 

本作は日活の鍛冶昇監督初登板作。鍛冶監督も『帰ってきたウルトラマン』のみの参加となっている。

 

そして本作が金城さんのウルトラシリーズ最終作。

上原さんがインタビューで「書きにくそうだった」と語っているように本作には金城さんらしさがあまり無い。おそらく金城さんは「現実の話を完全に架空の設定に置き換えて話を書く」タイプで、橋本プロデューサーの掲げる「架空の世界に現実の問題をそのまま投げ込む」方法は合わなかったのだと思う。

金城さんはその劇的な人生がウルトラシリーズと密接な関係にあり、その人生を探る事が当時のウルトラシリーズを探る事にもなっている。

金城さんについては様々な出版物やサイトがあるので興味があったらそちらの方で調べてください。