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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「恐竜爆破指令」 『帰ってきたウルトラマン』制作第10話

帰ってきたウルトラマン

「恐竜爆破指令 ー化石怪獣ステゴン登場ー」

帰ってきたウルトラマン』制作第10話

1971年6月4日放送(放映第10話)

脚本 上原正三

監督 筧正典

特殊技術 高野宏一

 

化石怪獣 ステゴン

身長 70m

体重 1万3千t

弾丸道路の工事現場から発掘され、ダイナマイトのショックで蘇る。人間をも溶かしてしまう溶解液を持ち、口から白い煙を吐く。最後はウルトラマンによって宇宙に運ばれた。行き先はおそらく怪獣墓場だろう。

名前の由来は「ステゴサウルス」から。

 

物語

化石の発掘をしていた次郎君達は巨大な怪獣(恐竜)の化石を発見し、ステゴンと名前を付ける。しかし、工事の遅れを気にした工事関係者達はステゴンを爆破しようとする。

 

感想

展開は『ウルトラマン』の「恐怖の宇宙線」を、ステゴンのデザインはシーボーズを思い出させる。

「科特隊が落書きを消しに行けるか!」と言う説得力の無かった「恐怖の宇宙線」に比べて今回のMAT内部の意見の対立は説得力があった。隊員同士の意見の対立はさすがに上手い。ステゴンのデザインも4足歩行の怪獣を語る上で重要な存在でリメイクものとしては水準点だと思う。

 

リメイクものが多い『ウルトラマンコスモス』でも人間との共存の可能性を示したバルタン星人や同じ着ぐるみを使用したガラモンとピグモンの関係を上手く使ったガモランとミーニンの話等はなかなか良かった。

ただリメイクするのではなく、オリジナルとは違った部分や新しい部分を引き出せればリメイクものも良いと思う。

 

今回の話は『ウルトラマンコスモス』の「動け! 怪獣」に繋がっている。
「恐怖の宇宙線」でも今回の話でも子供や大人の意見は出ているが肝心のガヴァドンやステゴンの意思は聞かれなかった。一方の「動け! 怪獣」ではムードンが何を考えているかに焦点が当てられ、最後は子供に会えたムードンが成仏すると言う展開だった。この辺りはさすがコミュニケーションをテーマに掲げた『ウルトラマンコスモス』らしい。

 

次郎君達は恐竜の事を怪獣とも呼んでいる。

怪獣と恐竜はイメージが重ねられる事があるが、ウルトラシリーズで恐竜の生き残りが怪獣として現れた話は意外と少ない。

 

怪獣研究会の発表会では「恐竜とレッドキング、どちらが強い?」やプテラノドンの絵を見ての「ラドンだ! ラドンゴジラを見たぜ!」や恐竜の卵の写真を見てのツインテールキングギドラタッコングのうちのどれの卵なのか?と言う場面が楽しい。(因みに恐竜の卵の写真はツインテールの卵を流用している)

それにしても誰が描いたか知らないが絵がちょっと下手だったぞ。

 

郷の怪獣を探知する能力が使われるのは今回で最後。

 

「MATは国家の事業に協力しないつもりか」と言われてステゴン爆破を決定する加藤隊長。

科特隊は日本にあって日本の制度に縛られないと言うやや非現実的な組織だったが、MATは日本の制度の中にある組織として非常に現実的だ。

加藤隊長の演技が実に良い。これほど苦渋の顔が似合う隊長は他にいない。

 

予算の関係上、場面が工事現場に限定されたらしいが、その分、工事現場のセットがキチンと作られていて雰囲気が出ていた。特にステゴンが夜現れるシーンはかなり格好良い。

 

弾丸道路と言う人間の未来を作る為に人間以外の過去が犠牲になってしまう。人間が発展していく為には仕方が無い事かもしれないが、やはり釈然としない部分もある。そんなに急いで生きなくても良いのでは?

 

前回も今回も最後にウルトラマンが怪獣を空に連れて行く結末だった。同じパターンが続く事を懸念してか、放映順では間に「怪獣島SOS」が挟まれている。

 

ラストシーンでは一番星をステゴンの涙に見立てていた。

因みに「恐怖の宇宙線」では流れ星をガヴァドンの涙に見立てていた。