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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「怪獣時限爆弾」 『帰ってきたウルトラマン』制作第9話

帰ってきたウルトラマン

「怪獣時限爆弾 ー爆弾怪獣ゴーストロン登場ー」

帰ってきたウルトラマン』制作第9話

1971年5月21日放送(放映第8話)

脚本 田口成光

監督 筧正典

特殊技術 高野宏一

 

爆弾怪獣 ゴーストロン

身長 40m

体重 2万t

地底から突如出現した。口から火を吐く。郷が誤って時限装置付きで発射したX弾を尻尾に付けたまま移動する。MATの調査によると1日の行動範囲は約20km。動作は鈍いが音には敏感。

アーストロンの着ぐるみを改造したので弟と言う設定になっているが劇中では語られていない。劇中では未呼称。

 

物語

あまり迫力の無いゴーストロンにMATは油断。

郷のミスでゴーストロンはX弾を付けたまま逃げてしまう。

 

感想

プログラムピクチャー・田口成光さんのデビュー作。この話は橋本プロデューサーに10回も書き直しを命じられたと言う逸話も残っている。

 

因みにプログラムピクチャーとは効率良く大衆向けにパターン化された量産型映画の事。雑誌『ガンダムエース』で富野由悠季監督は多くの本数をこなせるプログラムピクチャーはスタッフの能力を上げると語っている。

第2期ウルトラシリーズの全てに関わり、最も多くの作品を担当した田口さんの能力は間違い無く高い。全く作風が違う第2期ウルトラシリーズ4作のメインを務めた事はもっと評価しても良いと思う。今回の話でも田口さんは『帰ってきたウルトラマン』初期の要素をキッチリ押さえている。

 

タッコング大逆襲」に続いて郷の慢心(油断)がミスを引き起こす。
タッコング大逆襲」では加藤隊長と坂田さんの2人で郷を立ち直らせたが、その経緯がちょっと分かり辛い部分があった。今回は加藤隊長1人で立ち直らせているので、郷の立ち直る経緯が分かり易くなっている。

 

怪獣の生態を分析し、それを作戦に組み込む正統派の作り。ゴルバゴスの話にあった怪獣を倒す事に対する疑問もX弾を使う事で回避している。(最初にX弾を撃たなければ倒す必要は無かったが見ている間はあまり気にならない)

 

あちらこちらで不評なゴーストロン爆発のイメージショット。爆弾を扱った作品では常道なので自分はあまり邪魔とは思わなかった。

このイメージショットはウルトラマンの心情を表していて、スペシウム光線を使おうが格闘に持ち込もうが結局は爆発してしまうとして、せめて被害が出ない空に運ぶ決着に繋がる。

 

今回はアキちゃんの出番が無い。おそらく仕事中だったのだろう。

残念なのは次郎君の「郷さんの花」の話。MATのミスで皆が避難しなければいけなくなったとして鉢を割ってしまうのだが、最後は郷の活躍で危機が回避されたので花を鉢に戻してほしかった。

 

本筋には関係無いが南隊員の母親が上京してくると言う話がある。

隊員の母親の登場と爆弾を抱えた怪獣と言うシチュエーションは『ウルトラマンT』の「怪獣の虫歯が痛い!」に繋がる。(脚本は同じ田口さん)