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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「無限! 人の力!」 『仮面ライダーゴースト』第49話

仮面ライダーゴースト

「無限! 人の力!」

仮面ライダーゴースト』第49話

2016年9月18日放送

脚本 福田卓郎

監督 諸田敏

グレートアイザー 登場

 

次回は特別編なので『ゴースト』の本編は今回で最終回。

結論を言うと、作りは色々と駄目だった作品、でも自分は設定や世界観を考察するのが好きなので好きか嫌いかで言ったら好きな作品。

 

まだ冬の劇場版やおそらく出るであろうVシネマや小説があるが、とりあえず現時点で明かされた事を使って色々と考察。

 

タケルの母はタケルを産むも体が弱っていたのでしばらくして死亡。これはアリシアと同じ。妻の死で「死を取り除こうと考えた」アドニスと「子供に妻の想いを託した」龍と言う対比があれば色々と分かりやすかったんだろうけれど、劇中描写を見るにその部分はいまいち弱い。

妻の死後、龍は眼魔世界の侵攻から人間世界を守ろうとし、アドニスは眼魔世界を守る為に人間世界に侵攻しようとしたと言う対比になっているが、これも実際の人間世界侵攻をアデルが担ってしまったのでいまいち弱いかな。

 

アドニス一家やイーディス達は何らかの方法で異世界(異星?)に行き、そこでグレートアイと言う力を手にし、強大な力を手に入れたが故に「人の死」を無くしてしまおうと世界のシステムを歪めてしまう。ここは「人の死」を受け入れている主題歌歌詞と対比になっていると思うのだが、本来ならタケルや御成を使って主人公達ももっと「人の死を受け入れる」と言うのを示しておくべきだったと思う。劇中だとアランがフミ婆の死を受け入れる話があったが、あれをタケルや御成でやっておくべきだった。タケルの設定上難しいところではあるが。

 

グレートアイを使ってイーディスが開発した、人の肉体と魂を分離し、その魂を眼魂に入れて眼魔を作る事で、眼魔が倒されても肉体が保存されている限りは不死と言う設定は良かった。これでゴーストが眼魔を倒しても人殺しにはならなくなるし、不死になる事で逆に命が軽くなると言う眼魔や眼魔世界の設定も敵の設定として上手くハマっていた。

 

アドニスやイーディスは多くの人がグレートアイにコンタクト出来ないようにする為にシールドとしてガンマイザーを開発。これは権力の独占と言う事で、眼魔世界を現実の独裁国家に重ね合わせる事となった。『仮面ライダー』のショッカーの設定を現代風にしたものと言える。

ガンマイザーはシステムであったが徐々に自分の意思を持ち始め、アドニスやイーディスでもグレートアイにコンタクト出来なくなり、不備があった眼魔システムの改善が行えなくなった。そこでアドニスがガンマイザーを押さえる間にイーディスが事態打開に動く事になる。

 

ここからのイーディスの動きがまぁ悪い。

まずはアドニスの死んだ子供であるアルゴスを「死んでいるがいつでも生き返らせる事が出来る状態」、つまりタケルと同じゴーストの状態にして仮面ライダーダークゴーストに仕立てて眼魂集めをさせようとした。「99日以内ならイーディスによって生き返らせる事が出来る状態」と言うのが具体的にはどういうものか分からないが、おそらくは眼魔システムと同じように「肉体を保存し、魂を眼魂に入れているので、魂を肉体に戻したら生き返る」と言う事かなと考えられる。だったら、アルゴスを生き返らせてアドニスに会わせてやれよと思うが…。

 

英雄の眼魂を15個揃えればガンマイザーを越えてグレートアイと直接コンタクト出来るのだが、自分が利用されていたと知ったアルゴスはイーディスと袂を分かち、さらに多くの英雄の眼魂を集めて力を手にし仮面ライダーエクストリーマーと言うグレートアイと同等の力を持つ存在となり、人間世界の人間全てを自分と同じゴーストにしようとした。自分が生き返れないのなら世界を自分に合わせようとしたアルゴスはあくまで自分が生き返って世界に帰ろうとしたタケルとの対比になっている。また、問題を世界のシステムを変える事で解決しようとしたアルゴスの行いはかつての父アドニスと同じだったりする。

 

イーディスはアルゴスを計画に使っていた時に人間である深海大悟と知り合い、死んだ大悟を仮面ライダーゼロスペクターにしてアルゴスを補佐させようとした。大悟が子供達の前から姿を消した理由は暴走したアルゴスを監視する為であったが、この時既にゴーストになっていたと思われるので、もう自分は死んだ人間として生きている子供達とは距離を置いたのかもしれない。

ところで大悟は眼魔に殺されたわけだが、一体誰の命令で殺されたのだろうか? アドニスが指示するとは思えないし、アデルがこの時点でアルゴスや大悟の計画を知っていたかは微妙。考えられるとしたらアルゴスを補佐する仮面ライダーを必要としていたイーディスとなるのだが…。

 

アルゴスを使っての計画が失敗したイーディスは次に龍と接触。

龍はゴーストハンターと言う設定なので、イーディスが接触する以前から眼魔と戦っていたと思われる。アランが何十年も前に人間世界に来ているので、他にも人間世界に来て暴れていた眼魔がいたのだろう。「伝説! ライダーの魂!」のシバルバみたいに眼魔とは別の世界から来た怪人もいるし。

 

眼魔システムでは肉体は保存していても一定の期間が過ぎると砂となってしまうと言う不備が発見された。英雄の眼魂を使ってグレートアイと接触して眼魔システムを改善しようと言うのがアドニスやイーディスの考えで、その一方で人間世界の人間をエネルギーにして眼魔世界を維持しようと言うのがアデルやイゴールの考え。

そんなアデルによる人間世界侵攻が10年後に迫り、イーディスは龍達にモノリスや英雄の眼魂を作らせて侵攻に備えさせる。どうして10年後と随分と先の話になったのかについては眼魔世界の住民は長寿になったので10年と言う時間に対する感覚も人間とは違ってしまっているで良いと思う。アデルからすれば来年侵攻を開始するくらいの感じだったのかもしれない。

 

アデルはゴーストハンターで眼魔世界からの侵攻に色々と対策を練っていた龍を殺害。

劇中に描写は無いが(「アラン英雄伝」を見れば分かるのかな?)、この後、龍を裏切った西園寺と取引をして英雄の眼魂集めを西園寺にさせる事にしたと言ったところかな。

その他にこの時に眼魔世界に飛ばされてしまったマコトとカノンをアリアが保護。カノンは眼魔世界に合わず死亡してしまう。魂は眼魂に入れられて助かったがおそらくは肉体は保存出来ない状態だったと思われる。マコトはアデルに見出されて眼魔世界の軍隊に入って仮面ライダースペクターに。親友となったアランと共に人間世界に侵攻するが、真の目的は英雄の眼魂を集めてカノンを生き返らせる事であった。マコトがどこから英雄の眼魂の話を聞いたのかは不明。考えられるとしたら、イーディス、西園寺、アデル辺りかな。

 

眼魔世界の侵攻が始まってタケルは死亡。イーディスはアルゴスと同じようにタケルを仮面ライダーゴーストにして英雄の眼魂を集めさせようとするが、英雄の眼魂を集めたタケルはカノンを生き返らせる。おそらくだが、死んでも肉体があればイーディスによって生き返らせる事が出来るのだが、肉体が無いとグレートアイの力を使わなければ駄目なのだろう。実際、タケルの肉体もこの時点は保存されていたし。(ただし、後にアルゴスに奪われる)

 

この辺りから事態はイーディスの思惑を超える。

まず10年前に死んだ龍の魂が闘魂ブースト眼魂となってタケルの99日間の時間制限をリセットし、その後も英雄眼魂や仲間達の想いによってタケルは何度か消滅と復活を遂げた。その際に闘魂ブースト魂やグレイトフル魂やムゲン魂へと進化していき、それに伴い、他の人間と心を直接繋げられるようになった。

イーディスはゴーストドライバーシステムでダークゴーストやゼロスペクターやゴーストやスペクターを作り、さらにその強化形態である仮面ライダーディープスペクターも作ったのだが、タケルはその強化をシステムによらずにやってしまったのだ。

 

アデルはアドニスを殺害してその罪をアランに被せる事で眼魔世界を掌握すると本格的に人間世界への侵攻を開始する。その中心計画がイゴールによるデミアプロジェクト。イゴールはまず人間を観察し、その後、ディープコネクト社の技術も使い、人間の魂をエネルギーに変換するシステムを構築した。グレートアイや眼魂に頼らず世界のシステムを変えた辺りはさすがに凄い。

しかし、このデミアプロジェクトによってもたらされた世界中の人間を一つにまとめるのと似た事がタケルも出来るようになった。(他の人間の心と直接接触する等) 自分達が長い年月をかけて完成させたシステムと似た事が出来てしまうタケルはアデルにとって脅威であった。

 

今までアドニスによって押さえられていたガンマイザーであったが、アドニスからアデルに変わってから独自に動くようになった。アデルは自分がガンマイザーを使っていると思っていたようだが実際はガンマイザーがアデルを利用していた。元は人間が作り出したシステムがいつの間にか人間を支配するようになってしまったのだ。

人間が作り出したがやがて想定を超える進化を見せたガンマイザーと人間でありながら想定を超える進化を見せたタケルの対決が後半の話となる。タケルガどうしてそこまで特別な存在になったのか説明は無いが、龍による99日間のリセットが原因かなと思う。

 

眼魔世界はアデルが自分の行いを悔いた後にガンマイザーによって倒され、その後は人間世界で人の死を受け入れる事が出来たアランが新たな道を示すと思われる。

アリアはアデルやアランだけでなくマコト達も見守る母的な存在であったが、キャラの弱さでただ傍観しているだけに見えてしまったのが残念。ダークネクロムピンクに変身してアデルを止めようとした強さをもっと見せてほしかったところ。

ジャベルやキュビはこれからの眼魔世界は人間世界と和解していくと言う事を示すものなのだろうが、それなら終盤にもっと活躍してほしかった。終わり良ければ全て良しと言うわけではないが、締めに何をするかで印象はかなり変わったと思う。

 

ガンマイザーは何度倒されてもシステムが残っている限りは復活し続けると言う設定は良いのだが、やはりヒーロー作品では同じ敵が何度も倒されると怖さや強さを感じなくなるので、そこはもう少し考えてほしかった。初登場時にジャベルに取り憑いたみたいに中盤は眼魔を使役していて終盤になるとガンマイザー本体が出てくるようになるとか。

 

コピー・マコトが本物のマコトの心を学習していく事で本物と同じようになっていく過程は面白かったし、ディープスペクター眼魂にガンマイザーが入り込む事で最後のグレートアイザーが「グレートアイ」「ガンマイザー」「仮面ライダー」の力を持つ最強の存在となるのも良いのだが、本物と偽物の話が『ゴースト』と言う作品のテーマにどう合致するのかと言う部分が弱かったのが残念。ぶっちゃけ、アランのフミ婆の話とかは『ゴースト』のテーマとして外す事が出来ないのに対し、コピー・マコトの話は除いても『ゴースト』本編には支障が無かった。

 

アカリの存在だが「ゴースト」と言う非科学的な事象を科学的に分析していく流れが眼魔世界のシステムが科学的だったと明かされる流れと上手く繋がっていた。御成の方が目立ってしまっていたがアカリは作品のテーマとドラマにちゃんと関わっていた。逆に御成の方がネタキャラとして話題になってしまった分、作品のテーマやドラマとの関わりが弱くなってしまった感じ。最初はちゃんとしていただけに残念。

 

フレイヤはグレートアイに関わる存在だったようだが明言されていないのでいまいちよく分からない。『ゴースト』はこういうところでもっとハッキリ言えば分かりやすくなったのになぁと思う部分がある。

 

グレートアイが宇宙に帰ったり、「伝説! ライダーの魂!」で宇宙から謎のエネルギーが降り注いだり、特別先行動画で眼魔が宇宙船に乗ったりする場面があるがグレートアイを始めとするオーバーテクノロジーは宇宙から来たものだったのかな?

 

タケルが生き返ると言う結末は「まぁ、この終わり方しか無いよね」と言う感じ。

生き返った後のタケルの「ここから落ちたら死んじゃう!」や戦い終わってのハイタッチ等を見ると、これまでのタケルに比べてややテンションが高いように感じる。生き返ってハイテンションになっているとも言えるが、ひょっとしたら、こちらが素のタケルで、ゴーストだったタケルはやっぱりいつもと違った感じになっていたのかな。

 

ユルセンが猫と言うのは何か色々と納得した。

正直言って、TVのキャラとしてアウトだろうと言う言動もあったが猫だとなんか許せた。最後の種明かしとしてこれは意外でもあり納得もすると言うものであった。

でも、仙人。おめーはダメだ。『ドライブ』の蛮野や『鎧武』の戦極は悪に徹したしちゃんと報いも受けたのに。せめてちゃんと反省はしてほしかったな。「ワシの思惑通り」って、その思惑で何人の人が犠牲になったと思うんだ?