読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『ミュータント・タートルズ』(2014年公開)

映画

ミュータント・タートルズ

2014年8月8日アメリカ公開

監督 ジョナサン・リーベスマン

脚本 ジョシュ・アッペルバウム アンドレ・ネメック エヴァン・ドーハティ

 

リブートされた新シリーズの第1弾。

 

テンポの良さとノリの軽さと絶妙なおふざけがマッチしていて短い時間ながらもよくまとまっている。とにかく止まる事の無い映画で常に何かしら動きがあり、サクサクッと次に話が進んでいくので気軽に見られる作品である。

 

百歩譲ってミュータジェンでタートルズが誕生したのは良しとしても、下水道に落ちていた忍者の本を読んであれだけの強さを手に入れられるのか?とか刀をスプリンターはどこで手に入れたのか?とか色々と疑問が出てくるがその辺りは気にしてはいけない。この映画の中で「そうなのだ」と言われたら「そうなのか」と納得しておこう。

 

劇中では他のアメコミ作品や『スター・ウォーズ』に関する言及があり、それらを思わせる展開もあってニヤリとする。

「スーパーマン」「バットマン」「ジェダイ」と言う単語を使う事でタートルズやオニールやフット団に関する説明の補足をしているところもあり単なるサービスに終わっていない。

 

タートルズ4匹は冷静沈着な青、熱血漢な赤、お調子者な黄色、頭脳派の眼鏡とカラーやアイテムを使ってキャラを分かりやすく説明している。これに加えて兄弟における長男キャラや末っ子キャラもあるので、それらを頭に入れておくと亀4匹でも区別が簡単に付けられるようになっている。

 

序盤でエイプリルだけがタートルズの姿を目撃するのはやや都合が良いところがあるが、中盤でエイプリルとタートルズの関係が明かされると一種の運命的なものを感じてその辺りが気にならなくなる。これはエイプリルと敵キャラのサックスの関係にも当てはまり、やや都合の良い人間関係ではあったが敵味方を手早く明確に分けられる事が出来た。

サックスの本心を知った際にエイプリルにもう少し葛藤が欲しかったところだが、ここでウダウダやらずにすぐ次の行動に移るのが本作の利点なのだと思う。

 

個人的に面白かったのがエイプリルの同僚であるヴァーン。亀4匹が相手となるとキャラの印象が弱くなりそうなのに、エイプリルへのアプローチの空回りっぷりやタートルズに振り回されながらも意外と適応出来ちゃっているところ等、実においしい位置になっている。

 

本作は「ニンジャ」が重要なポイントになっているのを始め、あちこちで日本を思わせるものが登場している。中にはかなり怪しげな日本の知識や道具も出てくるが、それでも馴染みのある漢字等が出てくると嬉しい。

個人的に本作は吹き替えより字幕の方が楽しめる。全員が英語を喋っているからこそ、途中に入る日本語が良い効果を生んでいる。

 

21世紀に入ってアメコミ映画はリアリティある作品作りが求められるようになってきて、リアリティを出す為に色々な説明が付けられる事となったが、本作ではそう言った説明部分は簡単に済ませて、とにかく「タートルズVSフット団」の構図で全編を展開している。その為、無理のある展開もチラホラ見えたが、その割り切りの良さは素晴らしく、リアリティとは別のエンターテイメント的な楽しさがある作品となっている。