shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『ゴーストバスターズ』(2016年公開)

ゴーストバスターズ』(GHOSTBUSTERS)

2016年7月15日アメリカ公開

監督 ポール・フェイグ

脚本 ポール・フェイグ ケイティ・ディボルド

 

ゴーストバスターズのリブート作品。

主人公達が男性から女性に変わったが大筋はオリジナル作品と変わっていない。

 

オリジナル作品ではヴェンクマンがうさんくさい人物であり、そのヴェンクマンが携わっているゴーストバスターズもうさんくさいものと言う認識であったが、本作ではエリンは将来を有望されていた科学者でありながらゴーストと言う非科学的なものを信じていた為に大学を追放されてしまう。

なので、オリジナル作品では政府関係者はヴェンクマンと険悪な雰囲気になった事でヴェンクマンが携わっているゴーストバスターズの事も信用出来ないと言うのに対し、本作ではあくまでゴーストの存在が信じられていないのでエリン達の発言も信じられないと言う構図になっている。その為、本作ではオリジナル作品に比べてゴーストは実在するかどうかについて語られている場面が多い。これは後にエリンと同じくゴーストの話にのめり込むあまりに社会から外れてしまったローワンが出る為と考えられる。

 

ゴーストバスターズは初期メンバー3人に追加メンバーと言う形になっている。

オリジナル作品ではヴェンクマンとレイモンドが友達でその二人に発明家のスペングラーが関わると言う関係で本作でもエリンとアビーが友達でその二人に発明家のホルツマンが関わっている。オリジナル版に比べて本作では初期メンバー3人の関係性に焦点が当てられていて、「お化け女」としていじめられていたエリンはアビーがいた事で救われ、ゴーストを信じていたアビーはエリンの存在によってゴーストと遭遇する事に成功する。そして発明家のホルツマンは一歩間違ったら街の破壊者になっていそうなところだったのをアビーを始めとするゴーストバスターズと言う仲間がいたおかげでその発明を街の為に役立てる事が出来た。

尚、追加メンバーのウィンストンとパティは初期メンバーとの面識は無いが、そのおかげで一歩引いたところから常識人としての判断を下す事が出来、はみ出し者落ちこぼれ者のゴーストバスターズにバランスをもたらす役目を担っている。

ゴーストバスターズがお互いを補い合っているのに対し、敵であるローワンは常に一人でいた為、自身の過ちを正す機会が無く、真っ逆さまに落ちていく事となった。

 

オリジナル作品もだったが本作もゴーストバスターズ達の掛け合いが面白い。それぞれがあまりにも個性的なのに4人一緒になるとちゃんとチームとしてまとまると言うこのバランスの良さが見事。

個人的にはぶっ飛んでいるけれどカッコいいホルツマンがお気に入り。

 

オリジナル作品に登場した受付嬢のジャニーンの代わりに本作ではイケメンお馬鹿のケヴィンが出ている。彼は悪意は全く無いのだがそのズレた言動でトラブルを起こすと言うオリジナル作品でのルイスのキャラも引き継いでいる。

 

クリス・ヘムズワース演じるケヴィンは「バカ」としか言い様が無いキャラ。普通だったら「いつもはバカだけどいざとなったら…」とかあるのだが、清々しいまでに2時間全部「バカ」なのが潔い! 普通だったらクライマックスでエリンとアビーを助けにやって来るのに来ないんだもんなw

イメージ的にはお馬鹿なワンちゃんと言う感じかな。芸は覚えないんだけど、飼い主のそばで何も考えず幸せそうに尻尾を振っているやつ。

 

ちょっと残念だったのは敵であるローワンのキャラが薄かった事。

エリンやアビーのネガタイプと言う側面は興味深かったし、ケヴィンの体を乗っ取ってからの「体を鍛えておけば良かった」とかマイケル・ジャクソンの『スリラー』パロディ(で、良いんだよね? あれ)とか色々と愉快な人だったんだけど(冷静に考えたらエンディングでダンスしているケヴィンの中身はローワンのはずなのでエンディングはローワンが延々と踊り続けていたとなる)、見た目がケヴィンなので、ローワンがケヴィンの肉体で愉快な事をしてもそれはローワンの面白さではなくてケヴィンの面白さに見えてしまった。

ローワンは相手が悪かったとしか言い様が無いなぁ…。本作でケヴィンのキャラに勝つのは容易ではない。

 

本作ではゴーストバスターズのロゴの誕生エピソードを始めとしてオリジナル作品では触れられていなかった部分について説明が付けられていて、これらはオリジナル作品を知っているとニヤリとするかもしれない。個人的には市長がゴーストバスターズの話を無視する理由付けがちゃんとされていたのが良かった。

 

オリジナル作品のメンバーもカメオ出演していて、最初はゴーストを信じていなかったヴェンクマン役のビル・マーレイが本作でもゴーストの存在を信じていない科学者を、逆に最初からゴーストを信じていたレイモンド役のダン・エイクロイドは妙にゴーストに詳しい運転手を演じている。その他にも受付嬢のジャニーン役のアニー・ポッツは本作でも受付役で、ウィンストン役のアーニー・ハドソンは同じ黒人であるパティの親戚として出演している。そして驚いたのはディナ役のシガニー・ウィーバー! 出ないかもと思っていたところでの出演なので驚いた。(しかも、まぁ、ハマっている役だった)

スペングラー役のハロルド・ライミスは2014年に亡くなっているので、クレジットに名前が記され、劇中では大学に胸像が飾られている。個人的にはゴーストで出してほしかったかな。

ルイス役のリック・モラリスが出ていないのが実に残念だった。

 

主人公達を男性から女性に変えた事で過去の作品と同じ展開でありながら新しいものとして見られるようにもなっていて、この作品単品でも楽しめるが、シリーズ物のリブートとして見ても色々と面白い作品に仕上がっている。

 

最後に、本作を3Dで見る機会があったら3Dで見る事をお勧めます。

ゴーストやビームが自分の所に飛び込んでくる感じでアトラクション的な楽しみが出来て最高!