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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』(2016年公開)

仮面ライダーゴースト

『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』

2016年8月6日公開

脚本 福田卓郎

監督 諸田敏

 

う~ん…。タケル、マコト、アランのそれぞれにドラマを用意しているのだが、それが繋がっているような繋がっていないような微妙な感じ。設定は良いので、もう少しドラマを煮詰めてほしかったな。

 

時系列的にはおそらく第42話と第43話の間に位置すると思われる。

 

まずタケルの話。

第1話で眼魔に倒されてゴーストになり、以降は生き返る為に英雄の眼魂を集めていたのだが、自身よりもカノンを生き返らせる事を優先して時間切れ。しかし、ここでは龍の魂が助けてくれたらしく、新たに闘魂ブースト魂を手に入れる。

しばらくして、ガンマイザーとの戦いでタケルの眼魂が砕けてしまうが、この時はアカリ達の思いで復活した。そして今回の劇場版では第1話から保存されていたタケルの肉体が究極の眼魂になった後に砕かれたので、タケルはまたもや消滅するが今回は英雄達の思いで復活している。

何度も死と復活を繰り返すタケルだが、父、仲間、英雄と復活に使えそうなものは殆ど使ってしまったので、この後にタケルを生き返らせる事が出来るとするならそれはもうグレート・アイしか残っていない感じがするが、それはおそらくTVシリーズのクライマックスは冬のMOVIE大戦での話になるのだろう。

仙人が最初の99日の時点ではタケルを生き返らせる事は可能だったと言うのは今回の劇場版で明らかになったようにタケルの肉体が保存されていたからなのかな。第1話の時点では眼魔世界の住民と同じく「眼魂を壊しても魂が肉体に戻るだけ」だったのかもしれない。しかし、アルゴスがタケルの肉体を盗んでしまったのでそれが不可能になったと。

 

仙人はタケルが18歳の誕生日になるまでどうして表立った動きを見せなかったのかと言う疑問がこれまであったが、その答えは「これまでもタケルの他に生き返らせると言う条件をちらつかせて利用していた者がいた」と言うかなり最悪なものであった。

アルゴスはアドニスの一家が眼魔世界に行った後に病死したと言う設定。アルゴスの肉体が出てこなかったので、肉体が保存されていたタケルと違ってアルゴスは15個の英雄の眼魂を集めなければ生き返る事が出来なかったと思われる。(ここはカノンと同じ条件なのかもしれない)

しかし、仙人の真の目的は15個の英雄の眼魂を使ってグレート・アイと接触して眼魔世界を変える事だったので、願いが一度につき一つしか叶わない事を考えると、仙人はアルゴスを生き返らせるつもりは無かったと思われる。

 

アルゴスはゴーストとなってもう人間には戻れなくなった。自分が人間に戻れなくなったのなら逆に全ての人間をゴーストに変えようと言うのがアルゴスの目的なのだが、アルゴスがそんな事をしなくても既に眼魔の世界の住民はアルゴスと同じくゴーストになっているし、弟のアデルは人間世界の住民も全てゴーストに変えようとしている。アルゴスは現在の眼魔世界や人間世界の事情に少し疎いようだ。

時系列がまだ不透明な部分があるが、眼魔世界でアルゴスが死亡した後、イーディス長官とアドニスはグレート・アイを使って眼魔世界の住民をゴーストに変えた。しかし、システムに不具合が生じ、さらにガンマイザーによってシステムの修正が行えなくなったので、イーディス長官は仙人として活動を開始、密かに保存していたアルゴスの眼魂を使ってアルゴスをゴーストにして15個の英雄の眼魂を集めさせようとしたと言う感じかな。仙人がアルゴスやアデルの計画を阻止しようとしているのは全住民のゴースト化はシステムに不備があるので再び行うのは反対と言うところだと思われる。

 

さすがにアドニスはアルゴスに関する一連の話を知らないと思われる。アルゴスの一件を見るに、イーディス長官はあくまで眼魔世界のシステム変更に関心があって、アドニスの家族についてはさほど重要視はしていなかったように感じるが、そうなると、イーディス長官のアドニスへの友情も疑わしくなってくる。

 

マコトの父である大悟は仙人やアルゴスと行動を共にしていたのだが、これを龍達が知っていたのかは不明。なんとなくだが、仙人は最初はアルゴスや大悟を使ったが失敗したので次は龍達に接触したと言う流れのような気がする。

大悟は思った以上に出番が少なく、物語への関わりも少なかったのが残念。でも、短い出番ながらも大悟のキャラがマコトに似ていて二人は親子なんだなと言うのが分かるのが良かった。それだけに二人の親子関係をもう少し生かしてほしかった。

 

英雄の村は外国の英雄も日本人が演じているのでなんか「ごっこ遊び」に見えたのが残念であるが、生きていた時代も国も違う英雄を一つの村に集めるとするならこのくらい緩い方が良い感じもする。(氣志團の登場も良かったし)

 

アルゴスがいた世界は別次元のように見える一方で宇宙空間に存在している場面もあった。『伝説! ライダーの魂!』でもフレイ&フレイヤが別次元から来る一方で宇宙から謎の隕石が迫る等していたので、『ゴースト』の別次元と宇宙はどこか繋がっているのかもしれない。(一番可能性が高いのは眼魔世界は宇宙にある別の星で、それを空間の壁に穴を開ける事で人間界と繋げていると言ったところかな)

 

しかし、こうして見ると仙人(イーディス長官)はタチが悪いな。あまりにも無責任すぎる。良かれと思ったが想定外の事態になったと言うのはまだしも、そこで自身の責任を放棄してタケル達に事態を丸投げしたあげく、自身の問題や責任については口をつぐんでしまうのが問題。せめて、自分から説明責任を果たすくらいの事はしないと。TVシリーズを見ていても思ったが、アカリ達が気付かなかったら自身の過失についてはそのまま隠してしまおうと言うのが透けて見える。