shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「仮面ライダー」は続くよどこまでも。

今年10月から始まる新作『仮面ライダーエグゼイド』の情報が解禁されました。

 

 

 

ネットでは今年も「こんなの仮面ライダーじゃない!」「制作者が仮面ライダーと言えば仮面ライダーなんだ!」と言う意見が交わされています。

制作者が「仮面ライダー」の冠を付けて出せばそれは公式に「仮面ライダー」なんですが、今と昔とでは「仮面ライダー」の定義が変わっていると思います。

 

昔の「仮面ライダー」は「変身ブーム」を作った偉大な作品ではありますが、あくまで「数あるヒーロー作品の中の一作、または一つのシリーズ」でした。ですから、他のヒーロー作品やシリーズとの差別化を図らなければいけません。最初の『仮面ライダー』の基本設定である「悪の組織に改造された男が人類の自由の為に戦う」「バイクに乗る」「変身ポーズを取る」を以降のシリーズが踏襲したのは「仮面ライダーシリーズ」であるからこそです。

ですが、時代が過ぎて状況が変わっていきます。かつての「変身ブーム」のようにヒーロー作品は作られなくなっていき、全国規模で展開されている子供向けのヒーロー作品はウルトラマン仮面ライダースーパー戦隊くらいになっていきます。「巨大ヒーロー」はウルトラマンくらいしか作られず、「集団ヒーロー」もスーパー戦隊くらい、「一人で戦う等身大ヒーロー」も仮面ライダーくらいとなると、もはや、仮面ライダーは「数ある等身大ヒーロー作品の中の一作、または一つのシリーズ」ではなく「現在の日本で作られている唯一の等身大ヒーロー作品、またはシリーズ」となったと言えます。子供向けとか全国展開と言う枠を外せば仮面ライダー以外の作品もありますが、「一人で戦う等身大ヒーロー作品は仮面ライダーくらいしか見た事が無い」と言う人は多いと思います。(まぁ、実際は仮面ライダーも2人から3人くらいのチームになっていますが。一応、スーパー戦隊と違って主人公ライダーとサブライダーは区別されています)

 

昔の仮面ライダーは「数ある等身大ヒーロー作品の中の一作、または一つのシリーズ」だったので、仮面ライダー以外の作品、たとえばキカイダー等の作品との差別化が図られていました。一部例外はありますが、基本的にはそれまでにあった仮面ライダーシリーズを踏襲しながら試行錯誤を繰り返していました。

平成ライダーも初期の頃は仮面ライダーシリーズを中断して別のシリーズを始める可能性があり、実際にそういう企画も立てられていましたが、最終的にはそれらも仮面ライダーシリーズとなっていきました。たとえば『仮面ライダー響鬼』は『変身忍者 嵐』が元になっていて最初は非仮面ライダーでしたが、最終的には平成ライダー第6作となりました。これらの事により、これまでの仮面ライダーシリーズとは関係の無かった作品も今後は仮面ライダーシリーズとして作られる可能性が生じました。現に『仮面ライダードライブ』に登場した仮面ライダーチェイサーはキカイダーを連想させるものがあります。今後は「宇宙刑事」や「レスキューポリス」な仮面ライダーが登場するかもしれません。

 

どうして「非仮面ライダー」である『変身忍者 嵐』が「仮面ライダー」である『仮面ライダー響鬼』となったのか。それは「仮面ライダー」の成績が良かったからです。低迷した時期もありましたが、それでも「仮面ライダー」の冠を付ければ一定の成績は見込めると関係者が考えるほどに「仮面ライダー」と言うシリーズブランドが出来上がったのです。

奇抜で度肝を抜くデザインや設定が発表されるたびに「どうしてここまで変わってしまったのに「仮面ライダー」として続けるのか?」と言う意見が出ますが、それは「「仮面ライダー」を止めた場合、成績がどうなるか?」が答えになると思います。「仮面ライダー」を止めて他のシリーズを始めるのはかなりの博打となる。今の「仮面ライダー」はそこまで大きな存在になったのです。

 

「「仮面ライダー」を止められないのなら、素直に「仮面ライダー」らしい作品を作れば良い」と言う意見が出ると思いますが、ここにも難しい問題が一つあります。それは「同じ仮面ライダーシリーズなので、何かしら全員集合させられる機会がある」と言う事です。仮に仮面ライダー1号仮面ライダークウガっぽいデザインと設定の新ライダーを出した場合、映画や雑誌やショーで仮面ライダー1号仮面ライダークウガと並べる時にどうすれば良いのか?と言う問題が出てきます。仮面ライダーシリーズである以上、「差別化の為にこれまでの仮面ライダーとは異なる特徴を持たなければいけない」と言うわけです。

 

かつての変身ブームとは違ってヒーロー作品がたくさん作られなくなり、さらに「仮面ライダー」の冠を付ければ一定の成績を見込める事から、仮面ライダーシリーズとは関係の無い作品を元にした企画も最終的には仮面ライダーシリーズとして作られる事になる。さらに仮面ライダーシリーズとして歴代仮面ライダーと並べられる事から差別化の為にこれまでの仮面ライダーとは異なる特徴を持たなくてはいけない。これらの事情を抱えながら15年以上もシリーズを続けていった結果、仮面ライダーシリーズは既に昔の「仮面ライダー」とは遠く離れた位置に来たのだと言えます。

 

自分は今の「仮面ライダー」は「仮面ライダーシリーズの一作」と言うより「等身大ヒーロー作品の一作」と言うもっと大きな枠で見ているので、あまり「仮面ライダー」と言うのに拘らなくなっています。多分、自分は『仮面ライダーエグゼイド』と言うより「『エグゼイド』と言うヒーロー作品」と言う感じで見ると思います。これは自分が初めて1年通して見た仮面ライダーシリーズが『仮面ライダーカブト』だったと言うのが大きく関わっていると思います。最初の『仮面ライダー』や『仮面ライダークウガ』を初めに見ていたら今の「仮面ライダー」に対してまた変わった印象を抱いていた事でしょう。でも、今は自分みたいな人が多くなってきたと思います。何せ平成ライダーは『エグゼイド』で18作目。今の未就学児童は『仮面ライダーディケイド』以降に生まれています。もう「「仮面ライダー」と言えば作品ごとにデザインや設定がガラリと変わるもの」と言う認識かもしれません。

 

最後に、仮面ライダーシリーズがいつか終了する可能性があるのかについて。

現状ではまず終了は無いと思います。成績が落ちたら終了するかもしれませんが、その場合も仮面ライダーシリーズが成績を落とす中で仮面ライダーシリーズ以外の作品で成績を上げる事が出来るのかと言う問題があります。

かつて東宝が超星神シリーズを、松竹や日活がリュウケンドートミカヒーローシリーズを作っていた時期がありました。最終的にはどちらのシリーズも終了してしまいましたが、仮にこれらが仮面ライダーシリーズに勝っていた場合、仮面ライダーシリーズが他のヒーロー作品に負けたとして東映仮面ライダー以外のヒーロー作品を模索した可能性はあります。が、今は超星神シリーズのような仮面ライダーシリーズへの対抗馬が作られる状況ではないので、仮面ライダーシリーズは今後もしばらくは一人続いていく事になると思います。