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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「恐怖の怪獣魔境」 『帰ってきたウルトラマン』制作第3話

帰ってきたウルトラマン

「恐怖の怪獣魔境 -岩石怪獣サドラ 地底怪獣デットン登場-」

帰ってきたウルトラマン』制作第3話

1971年4月16日放送(放映第3話)

脚本 上原正三

監督 筧正典

特殊技術 高野宏一

 

岩石怪獣 サドラ

身長 60m

体重 2万4千t

霧吹山で人間を襲っていた。普段はデットンと争っているが、力を合わせてウルトラマンと戦う。ウルトラスラッシュで首を切られる。

当初の名前は「サソラー」でサソリがモデルだった。デットン共々劇中では未呼称。

 

地底怪獣 デットン

身長 55m

体重 2万t

霧吹山でサドラと争っている。サドラと共にウルトラマンと戦うもスペシウム光線を受けて倒される。

当初は『ウルトラマン』のテレスドンを再登場させる予定だったが着ぐるみが劣化していた為、弟と言う別怪獣の設定になった。

 

物語

霧吹山で怪獣を見たと言う郷だったがMATが調査しても怪獣は発見されなかった。それでも怪獣がいると訴える郷と他の隊員との間に溝が…。

 

感想

自分の能力に慢心する事は無くなった郷だが、普通の人間以上の能力を持ってしまった為に周りとの間に溝を作ってしまう。

対怪獣戦のプロであるMATですら発見できない怪獣を郷は探知してしまう。『ウルトラセブン』でもモロボシ・ダンが超能力を使いまくる話があったが、今回のようにそれが周りとの間に溝を作ったと言う話は無かった。

 

怪獣攻撃隊のくせに怪獣の存在を信じないと言われるMATだが、一応、ちゃんと調べている。調べが甘かったと言えば甘かったのだが、ここは郷の能力が凄すぎたと言うべきだろう。

あまりにかけ離れた能力は周りに混乱を巻き起こす。やがて郷は怪獣を探知する能力を使わなくなったが、自分から封印したと思われる。このテーマは『ウルトラマンレオ』の「人間の世界では人間のやり方に従わなければならない」を経て『ウルトラマン80』のユリアン編に結実する。

 

今回からタイトル画面の怪獣紹介の字が太字に変わった。こちらの方が迫力があって好き。

 

5分だけでいいから一緒に歌ってと頼むアキちゃん。しかし、直後に郷は呼び出されて5分すら無かった。可哀そうなアキちゃん…。

 

怪獣総進撃」の母親に続いて今度は父親の話が語られ、郷の少年時代も見られた。このように主人公のバックグラウンドが語られるのは今まで無かった。

 

さっきまで争っていたのに加藤隊長を襲う時やウルトラマンと戦う時は力を合わせるサドラとデットン。本当は仲が良い?

 

今回のウルトラマンは退場する時に薄くなっていて、本来は光だと言う事を表している。

あまり語られていないが、郷は足を負傷しているのにウルトラマンは足を庇った様子が無い。

 

ガッツ星人やフック星人等、同一の宇宙人が複数で襲い掛かる展開は過去にもあったが、別種の怪獣が共同戦線を張るのは今回が初となる。しかし、せっかく怪獣を2匹出すのなら、それをドラマに生かしてほしかった。

例えば冒頭の写真分析の場面でサドラとデットンの尻尾を別々に写して、

郷「見てください! こっちの写真にも怪獣の尻尾が!」、

岸田「さっきと形が違うじゃないか」、

郷「そうか! 怪獣は2匹いたんだ!」、

岸田「今度は2匹いただと!? いいかげんにしないか!」、

てな具合に。

 

東宝の筧正典監督のウルトラシリーズデビュー作。
ただし撮影途中で急病になったらしく、一部は満田監督が担当している。