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shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「夕陽の風来坊」 『ウルトラマンオーブ』第1話

ウルトラマンオーブ

「夕陽の風来坊」

ウルトラマンオーブ』第1話

2016年7月9日放送

脚本 中野貴雄

監督 田口清隆

光ノ魔王獣マガバッサー 光ノ魔王獣マガゼットン 登場

 

ウルトラシリーズ50周年と言うアニバーサリーイヤーに登場した新作。

『ギンガ』『ギンガS』『X』は『新ウルトラマン列伝』内の番組であったが本作は『新列伝』とは別の単独作品となった。

 

21世紀に入ってからヒーロー作品はリアル寄りに作られるようになり、登場人物の言動もなるべく自然な現実的なものとなっていたが、本作ではあえて現実にはやらないであろう特徴的な言い回しを使ってキャラを印象づけようとしている。

実際の人間にこういうコミック的な言い回しをさせると違和感を覚える事もあるが、本作はメインの登場人物全てをそういうコミック的なキャラ付けをする事で違和感を減らしている。

 

主人公のクレナイ・ガイは風来坊と言う設定で第1話ではウルトラマンオーブに変身すると言う事しか明かされていない。

先輩ウルトラマンに対する態度が『仮面ライダーディケイド』や『海賊戦隊ゴーカイジャー』と違っていて、この上下関係はウルトラマンらしいと言える。

冷凍車から登場するのはギャグだろうが、寒さに弱いウルトラマンでありながら零下20度で5時間も平気だったのは何かの伏線かもしれない。

変身の過程を証明写真に撮られると言うのもギャグであろう。(元ネタは『スーパーマン』かな?) まさか第1話でこんな変身を披露するとは思わなかった。ネットではわざわざお金を入れてから証明写真機の中で変身したのか?と言う疑問が出たらしいが、『ウルトラマンゼアス』で朝日勝人が自動販売機の前でスペシュッシュラ光線のポーズを取るとお金を入れてないのにジュースが出てくると言う描写があったので、ひょっとしたら、オーブリングを使うとお金を入れていないのに装置が作動するのかもしれない。

 

オーブは真の姿らしきものが冒頭でチラッと映った。おそらく最後はこの真の姿に戻るのだろう。たいていのヒーローは最初にそのヒーローのオリジンの姿が出て、そこから色々な力を借りてパワーアップしていくのだが、オーブは最初に色々な力を借りた姿を出して最後にオリジンの姿を見せると言う逆のパターンになるのかもしれない。

最初のオーブの戦いで女の子が巻き添えで犠牲になったらしい描写がある。ウルトラマンの戦いの犠牲になる人々と言うのはこれまでのシリーズにも度々あったが、第1話冒頭にそのシーンを持ってくると言う事は本作ではそれをメインとして取り上げると言う事なのかもしれない。

スペシウムゼペリオンは初代ウルトラマンとティガの力を合わせたものだが、デザインが複雑なので初代要素が薄くなっている。そこでバランスを取る為か、ポーズが初代マンっぽくなっている。使う技も八つ裂き光輪と腕を十時に組んでの光線だったし。

 

SSPは民間人と言う設定。かなりの被害が出ているのに調査に乗り気なのはやや不謹慎であるが、これが許されるのが民間人設定。これを特別チームでやるとさすがにアウトだっただろう。今後も民間人設定故に特別チームでは出来ない事をやってほしい。

 

マガバッサーは第1話では珍しい鳥怪獣であるが、第1話は描く事が多いので登場怪獣は思ったより活躍しない事が多い。それを本作はビートル隊の描写をざっくりとカットし、さらにガイとジャグラスジャグラーに関する説明も殆ど無しにして、マガバッサーが起こす怪奇現象をSSPが調査すると言う構成にする事で第1話全体に亘ってマガバッサーの活躍が描かれた。実際にマガバッサーが登場する時間は少ないが、視聴者は街に吹き荒れる嵐の事は記憶に残ったと思う。

 

マガバッサーをメビウスが封印していたと言う設定だが、ガイがメビウスのカードを手に入れる一方でジャグラスジャグラーがマガバッサーのカードを入手していたので、「マガバッサーもまたメビウスの力を封印していた」とも考えられる。

 

オープニングは前作と違って登場人物に動きのある絵が素晴らしく、とても自分好み。

 

今回の話の構成だが、SSPは「初めて怪奇現象やウルトラマンや怪獣と遭遇する」と言うまさに「第1話」の作りで、その一方でガイは「既にウルトラマンとして何度か怪獣と戦っている」と言う「第5話か第6話あたり」の作りになっている。このズラした構成はウルトラシリーズでは珍しくて新鮮だった。大抵は「全てがここから始まる」みたいに作っているので。

 

今回の隠されたサブタイトルは『ウルトラQ』の「鳥を見た」。第1話だからか、とても分かりやすい。