shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『インデペンデンス・デイ』(1996年公開)

インデペンデンス・デイ』(INDEPENDENCE DAY)

1996年7月2日アメリカ公開

監督 ローランド・エメリッヒ

脚本 ディーン・デヴリン ローランド・エメリッヒ

 

宇宙船による都市破壊シーンが有名な作品。

宇宙船との空中戦は『スター・ウォーズ』等でも描かれているが、本作は地球を舞台にした事で見慣れた日常の町並みが見慣れない非日常の廃墟へと変わっていく様が印象に残る作品となった。

 

冒頭から宇宙人の存在が明らかになり、その後も早めに宇宙人が侵略者で交渉の余地が無い事が判明する等、とにかく展開が早い。本作の見所は人類とエイリアンの攻防戦にあるので、とにもかくにもまず話をそこに持って行こうと言う作りになっている。余計なものを描かず、見せたいものを見せてくれた。

 

トーリーは分かりやすく、宇宙船が現れた、宇宙人は侵略者だった、人類が反撃するも返り討ちに遭った、コンピューターウイルスによって逆転のきっかけを掴んだとなっている。色々と細かい部分が雑ではあるが、映画の中で疑問な謎や宿題に全て回答を出しているので、見終わった後のモヤモヤ感はあまり無い。

 

本作はエイリアンが登場しているのでSF作品に分類されるが、どちらかと言うとスポ根モノに近い。(アメリカにこのジャンルがあるかどうかは知らないが) 大統領自ら戦闘機に乗って出撃するのはあり得ない展開ではあるが、これは高校の野球の試合で生徒会長が「私は中学校時代は野球部員だったんだ」と言ってバッターボックスに立つようなものと考えたら理解できるところがある。

 

エイリアンの襲撃を受けて、ストリッパーのジャスミンがファーストレディのマリリンを助けると言う本来なら会う事が無い二人が出会う展開が面白い。この他にも長年争い続けていた国や勢力が最後は集まって反撃に向かう等、「大きな試練によって人類が一つにまとまる」と言う展開が大きなカタルシスを作っている。

 

本作は色々な事情を抱えた人々がエイリアン打倒と言う目的で一つにまとまっていくと言う展開だが、その中でやや浮いているのがデイヴィッドのエコロジストと言う設定。核兵器使用に対しても一人反対していた。これはエイリアンの正体が「住んでいた星を食い尽くすと別の星を奪う」に関連して「地球と言う星の資源を食い尽くし自然を破壊して住めない環境にしてしまったら人類はエイリアンと同じように別の星を探して移住するだろう」と言う事に対する危惧だと思われる。でも、デイヴィッドが最後は葉巻を吸っているところを見ると、そこまでの意味は無いかもしれない。

 

ドラマは弱めだが、その分、サクサクと見られて長さを感じない作品となっている。

情報がキツキツの気合いの入った大作も良いが、こういう肩の力を抜いて楽しめる作品も良いものだ。何度見てもエイリアンを鉄拳で黙らせる場面は笑えるし、大統領が自ら戦闘機に乗る場面は燃えるし、酒飲みダメ親父が最後に格好良い所を見せる場面は泣ける。