shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

ウルトラマンと仮面ライダーの客演に見る両者の方向性の違い。

先日配信された『新ウルトラマン列伝』の最終回を見てふと思ったのだが、同じヒーロー客演でも仮面ライダーは「ファンを満足させない事」を、ウルトラマンは「ファンを満足させる事」を、それぞれ目指している感じがした。

 

「ファンを満足させない」と書くと悪いイメージを抱いてしまうが、たとえば平成仮面ライダーの全主役が揃って変身ポーズを見せたらファンは満足して盛り上がるだろうが次の作品でやる事が無くなってしまい、ファンもそこで燃え尽きてしまい、次の作品が盛り下がる恐れがある。作品と言うのはピークを迎えたら後は下がるだけなので、仮面ライダーはファンを満足させない事でそのピークを迎えないように調整しているように見える。

ただし、あまりこれを繰り返してしまうと「どうせ今回も満足させてはくれないんでしょう?」とファンが冷めてしまう恐れがある。事実、ここ数年の仮面ライダーのTVの視聴率や映画の動員数が下がってきた原因の一つはここにあると思われる。

 

対してウルトラマンは「ファンを満足させる事」を目指している。これは著しく落ちたウルトラマンの数字を再び上げる為には新作だけでは力不足で歴代のファンも取り込まなくてはいけなかったので、歴代のファンに「ウルトラマンの客演は信じられる」と思わせる必要があったからであろう。

ただしこちらも問題があって、一度行った客演は二度目以降はどうしてもインパクトが薄れてしまう。仮に今、ウルトラ6兄弟やウルトラ10勇士の変身後を揃えても『メビウスウルトラ兄弟』や『ウルトラ10勇士』の時のような反応は得られないだろう。一度ファンを満足させたら次はそのさらに上を見せなくてはファンは満足出来なくなってしまう。今はまだネタが残っているから良いのだが、それらを使い切ってしまった時にウルトラマンはどのような展開を見せるのか。正直言って、不安はある。

 

この仮面ライダーウルトラマンの客演に対する方向性の違いは参加スタッフの考えの違いもあるだろうが、仮面ライダーはTVシリーズが10年以上続いていて今後もそれが続くと言う前提で、逆にウルトラマンは来年に作品は無いかもしれないと言う前提で展開が考えられている気がする。

ファンも6月頃になると、仮面ライダーに関しては「次の仮面ライダーのタイトルがそろそろ商標に出る頃だ」と考えるように「仮面ライダーに関しては次がある」と言う前提で、逆にウルトラマンに関しては「『ウルトラマンオーブ』が終わった後は『ウルトラマン列伝』が帰ってくるのか、もしかしたらそのまま枠が消えてしまうのか」と考えるように「ウルトラマンに関しては次が無い可能性がある」と言う前提で話をしてしまっている。

仮面ライダーは次があるのでまだネタを引っ張る事が出来るが、ウルトラマンはもう次が無いかもしれないからここで出し惜しみはしないとなったのだ。

 

どちらの客演にもメリットとデメリットがあるのだが、どちらの路線も始めてから数年が経ち段々と問題点が目につき始めてきた感じがする。その問題点を修正しながら今後もこの路線を進めていくのか、思い切って路線を変えるのか。2016年と言うアニバーサリーイヤーを終えた来年以降に両者がどのような動きを見せるのか、ちょっと気が早いところがあるが、そろそろ気になってきたところである。