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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『シン・ゴジラ』はゴジラシリーズの新たな始まりとなるのか?

雑感

シン・ゴジラ』公開まであと2カ月余り。

12年振りの日本のゴジラの復活。正直言うとまだ実感が沸かないところがありますが、公開1か月前になるとバンバン話題が出て否が応でもテンションが上がる事となるでしょう。

 

さて、ゴジラシリーズは2004年に公開された『ゴジラ FINAL WARS』で一度幕を下ろしました。その後、2014年にハリウッドで『GODZILLA ゴジラ』が公開され、この年はゴジラ生誕60周年と言うアニバーサリーイヤーだった事もあり、ゴジラ関連番組や書籍やグッズやイベントが次々に出されて、まさに「ゴジラ復活!」と言う年になりました。その勢いは映画公開後も続き、レジェンダリーのゴジラシリーズは続編の製作が決定し、さらにキングコングシリーズとのクロスオーバーも発表されました。東宝も2016年に日本のゴジラを12年振りに復活させる事を発表し、他にも新宿にゴジラヘッドが作られる等、約10年の沈黙を破ってゴジラが再始動したと言えました。

 

そして今年2016年はいよいよ12年振りの日本のゴジラとなる『シン・ゴジラ』の公開となりますが、『シン・ゴジラ』の発表が行われた辺りからゴジラ関連のニュースがやや少なくなり、それに代わって『ゴジラエヴァンゲリオン』と言うコラボが発表されて、エヴァンゲリオンに絡めての企画が色々と出される事となりました。

何故こういう動きになったのか、理由はいくつか考えられますが、まず一つとして、2年前の2014年にゴジラ関連を数多く出したので、ここでゴジラの周知は出来たと考えられているのかもしれません。なので、今度はゴジラ以外の要素を使っての『シン・ゴジラ』の宣伝と言う事になり、『シン・ゴジラ』の総監督を務める庵野監督が手がけた『エヴァンゲリオン』を使ってゴジラファン以外の人にアピールする事となった。

もう一つ考えられるのが、先程と違ってネガティブな発想ですが、2年前にゴジラ関連を数多く出した時、ゴジラファンは反応したが、それ以外の人達からの反応があまり芳しくなかったのかもしれません。ゴジラファンは宣伝を行わなくても『シン・ゴジラ』を見に行くでしょうから、ゴジラを使ってのこれ以上の宣伝は諦めて、『エヴァンゲリオン』等と言ったゴジラ以外の要素を使って『シン・ゴジラ』をゴジラファン以外の人にアピールする事となった。

上に挙げた二つはあくまで推測ですが、『シン・ゴジラ』の宣伝がゴジラファンよりエヴァファンに向かっているのは確かだと思うので、ゴジラファンは見に来る事が確定しているとして、今はエヴァファンをゴジラに取り込もうとしていると考えられます。

 

ここで自分の考えを述べますと、いくら2年前にゴジラ関連が数多く出されたと言っても、毎年数多くのキャラクターが出ては消えている現状では2年前は既に昔となっていて、その効果はかなり弱くなっていると言えます。2年前の2014年夏と言えば、仮面ライダーは『仮面ライダー鎧武』、スーパー戦隊は『烈車戦隊トッキュウジャー』、ウルトラマンは『ウルトラマンギンガS』となっていました。それぞれ今も人気のある作品ですが、やはり現行作品に比べてアピール力は弱くなっていると思います。

2年前には色々と展開されたゴジラですがその後は続かず、再び途切れた感じになっています。仮面ライダースーパー戦隊が長い期間ずっとTVシリーズを続けている事で常にアピールしているのに対し、ゴジラは2004年の『ゴジラ FINAL WARS』以降は2014年の『GODZILLA ゴジラ』まで新作が無く、また、ウルトラマンの『ウルトラマン列伝』のような過去の作品を取り上げるような番組も無かったので、今の子供達はゴジラを知らない世代となってしまいました。

小中学生の子供達が日本のゴジラをリアルタイムで見た事が無いと言う状況の中、2年前の展開のみでは『シン・ゴジラ』に興味を引かせるのはかなり難しいと言えます。今後のゴジラシリーズ、もっと言えば怪獣や特撮作品の事を考えたら、もっとゴジラそのものをアピールするべきだと思います。

 

と、ここまで書いてふと思ったのですが、そもそも東宝を始めとする『シン・ゴジラ』の製作者達はゴジラシリーズをアピールするつもりがあるのでしょうか?

自分も含め、多くのファンが『シン・ゴジラ』を始まりとした日本のゴジラシリーズの新たな展開を望んでいると思います。しかし、製作者達は『シン・ゴジラ』一本のみを作って、その後にゴジラシリーズを展開するつもりが無かったらどうでしょうか?

特撮が大きな比重を占めるゴジラシリーズは予算やスケジュールが厳しくてシリーズを続けるのが難しい作品です。結果として、ゴジラシリーズは2004年に一旦終了しましたし、同じく怪獣を主役としたガメラシリーズも2006年を最後に新作は作られていません。怪獣が出る特撮作品ではウルトラシリーズのみが続いていますが、これは円谷プロにとってウルトラシリーズは文字通りの生命線で、ウルトラシリーズが完全に終了した時は円谷プロの終了も意味しているからです。円谷プロは自社の存続の為にもウルトラシリーズを続けなくてはいけません。しかし、東宝や角川は違います。ゴジラシリーズやガメラシリーズが無くても会社は潰れません。事実、怪獣作品が無かったこの10年間、東宝も角川も健在でした。東宝と角川はゴジラシリーズやガメラシリーズが無くても他に色々なコンテンツがあるのです。

また、現在はレジェンダリー・ピクチャーズが2020年までゴジラシリーズを続ける予定なので、今、東宝が無理をしてまでゴジラシリーズを続ける理由はありません。やはりゴジラのオリジンは日本にあると言っても、会社としてはそう言う歴史的・精神的なものではなくて、もっと具体的な数字として「ゴジラシリーズを続けるメリット」を欲すると思います。

12年間の空白、『GODZILLA ゴジラ』のヒットで注目が集まっている、『エヴァンゲリオン』の庵野監督や『進撃の巨人』の樋口監督を用意できた、と言ったヒットに繋がる要素が揃ったので『シン・ゴジラ』は制作に踏み切れましたが、ここからシリーズを続けるかどうかとなればまた別の話だと言えます。もちろん『シン・ゴジラ』が大ヒットしたら続編は可能だと思いますが。

 

シン・ゴジラ』が日本のゴジラシリーズの新たな始まりとならないとするなら、製作者達は『シン・ゴジラ』を「60年の歴史を誇るゴジラシリーズの中の一作」ではなくて「あくまで2016年に公開される一つの作品」として作っているのかもしれません。『シン・ゴジラ』の詳しい内容はまだ不明ですが、予告編を見る限り、モスラキングギドラガイガンメカゴジラと戦うと言った感じではないのは分かります。ゴジラシリーズはその殆どがこれら敵怪獣との戦いを描いた作品なのですが、これら「従来のゴジラシリーズのイメージ」が今回の「『シン・ゴジラ』のイメージ」とは合わず、『シン・ゴジラ』のイメージを混乱させない為にこれまでのゴジラシリーズの紹介は極力抑えられているのかもしれません。

ゴジラエヴァンゲリオン』のコラボ宣伝ですが、これも『シン・ゴジラ』が「60年の歴史を誇るゴジラシリーズの中の一作」ではなくて「あくまで2016年に公開される一つの作品」として考えた場合、『シン・ゴジラ』のメインスタッフである庵野監督と樋口監督が関わり過去に社会現象も巻き起こした『エヴァンゲリオン』の知名度は宣伝にうってつけだったのだと考えられます。

自分は各作品をシリーズの中の一作と位置付けて、その作品とシリーズの繋がりを考察するのが好きなのですが、今の『シン・ゴジラ』の宣伝は「ゴジラシリーズ」ではなく「2016年公開の1作」として見た方が良いと感じました。(庵野監督や樋口監督なので、実際の内容はゴジラ60年の歴史を土台としたものになっていると思いますが)

 

あくまでここからは予想なのですが、『シン・ゴジラ』はゴジラそのものよりエヴァとかとのコラボが色々発表される宣伝となっていますが、2019年公開予定の『GODZILLA ゴジラ2』はゴジラに加えてラドンモスラキングギドラの登場が噂されているので、「今度ハリウッドで登場する怪獣達の原点はこれだ!」と言う感じで、逆にゴジララドンモスラキングギドラの紹介がバンバン行われそうな気がします。

実際どうなるかはその時にならないと分かりませんが、もし本当にそうなったら、日本とアメリカのゴジラ映画公開時の宣伝の違いは改めて考察してみたいものです。

 

さて、一体どうなるのか『シン・ゴジラ』!

公開は約2か月後の7月29日です。