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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009年公開)

X-MEN

ウルヴァリン:X-MEN ZERO

2009年5月11日アメリカ公開

監督 ギャヴィン・フッド

脚本 デイヴィッド・ベニオフ スキップ・ウッズ

 

X-MENシリーズ第4弾にしてウルヴァリンシリーズの第1弾。

 

「ZERO」と言うタイトルの通り、『X-メン』の前日談で、これまで謎とされていたウルヴァリンの過去が明らかになる。

父親との関係」「家に帰れなくなる」「ミュータントとのチーム」「女教師に惚れる」等、記憶は失ってもこれらが潜在意識に残っていてウルヴァリンは学園に身を寄せる事になったのかなと思う。ケイラの雰囲気もどことなくジーンに似ているし。

 

ウルヴァリンセイバートゥースが実の兄弟と言う衝撃の設定が明らかに。ミュータントの兄弟として長い年月を戦場に身を置いていた二人の愛憎劇が面白いが、本作を見ると『X-メン』でのセイバートゥースの扱いが実に勿体無いと感じてしまう。まぁ、2017年公開予定のウルヴァリンシリーズ最新作にセイバートゥースが出る噂があるので、そこで兄弟の決着を付けてほしいところ。

 

子供の頃から一緒に戦ってきた兄弟だが、やがて兄ビクターと弟ローガンの間に亀裂が生じる。ここは不死に近い肉体を持って100年以上も戦場に身を置いていながら人間らしさを失わなかったローガンの方が人間離れしているのかもしれない。

ビクターは後の『X-メン』ではかなり知性が下がっていたが、戦いを繰り返すうちに少しずつ壊れていっている感じだったので、そのなれの果てだったのかもしれない。

 

X-MEN2』に登場したストライカーが今回の敵でウルヴァリンとの因縁が語られている。『X-MEN2』の時より20年近く若い頃の話なので、より感情が外に出ていて狂気度も上がっている。まさかマンソン将軍をあの場で自分の手で殺すとは思わなかった。結果的にこの事で軍に身柄を拘束されてしまい失脚。数年後に彼が復権するまで色々な計画がストップしてしまう事になった。この反省を生かしてか、『X-MEN2』では周到に準備を進めてから事を開始するようになった。

 

チームXのお喋り男ウェイド・ウィルソンは後にウェポンⅪに。このウェイド・ウィルソンと言う名前はデッドプールの本名。つまり、ウェポンⅪはデッドプールと言う事。デザインは大きく異なるが、目の周りにクマが出来る事でデッドプールを感じる外見にはなっている。デッドプールのお喋り属性を無くした事は批判も多いが、本作のみで考えたら、デッドプールの口を癒着して喋られなくする事でストライカーの狂気が伝わってきて面白い設定だと思う。因みにウェポンⅪはウルヴァリンに首を切断されて倒されるが、この状態でも生きていて、最後は観客に向かって話しかけている。これはデッドプールが第四の壁を越えて読者に話しかけてくるのをオマージュしたもの。

 

ローガンはウェポンⅩに、ウェイドはウェポンⅪに改造されたが、この始まりのウェポンⅠはスーパーソルジャー計画で誕生したキャプテン・アメリカの事を指している。

 

ケイラの「接触した相手を操作する」と言う能力だが、「相手に接触する事で発動する」と言うのが後のローグを思い出させる。ケイラと言うヒロイン像を後にローグとジーンの二人に分けたと言う感じかな。

 

本作はX-MENシリーズでは珍しくマイノリティの問題はあまり取り上げられておらず、全編にわたって男臭いアクションが展開されている。ケイラや老夫婦の死と言った哀しい場面もあるのだがウルヴァリンが悲しみよりも復讐や敵討ちを優先しているので全体的にドライな感じ。約2時間を男達が殺し合いを展開していると言うハードな展開がヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンのキャラに合っている。宿敵のローガンとビクターが背中を合わせてデッドプールと戦ったり、ガンビットが危機一髪のところに駆けつけたりと熱い場面も多い。デッドプールの事もあって評価が低めの作品だが個人的にはシリーズの中でも結構好きな作品。

 

本作に登場したデッドプールガンビットはそれぞれ後にスピンオフが作られる事となった。