shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『X-MEN2』(2003年公開)

X-MEN2』(X2)

2003年5月2日アメリカ公開

監督 ブライアン・シンガー

脚本 マイケル・ドハティ ダニエル・P・ハリス ブライアン・シンガー

 

X-MENシリーズ第2弾。

冒頭の大統領襲撃シーンのカッコ良さはガチ!

 

前作で謎であったウルヴァリンの過去だが、本作でストライカーによってアダマンチウムの爪を取り付けられた事が判明している。しかし、どうしてウルヴァリンがストライカーに協力したか等についてはまだ謎で、それは後の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』で明らかになる。

 

前作のウルヴァリンは根無し草で最後も学園から去る場面となっていたが、本作では学園に戻り、ローグ達と行動を共にしている時間が長い。クライマックスでもストライカーを助けて自分の過去を明らかにするか学園の仲間を助けるかで迷い無く学園の仲間を助ける事を選択している。最後も学園を去る場面が無い等、ウルヴァリンにとって学園が帰るべき大切な場所となっている事が分かる。

 

ストライカーの秘書であるユリコはレディ・デスストライクと言うアダマンチウムの爪を持つミュータントでもあった。ウルヴァリンとの爪対決は見ているこちらが痛さで目を閉じそうな戦いであった。

因みにウルヴァリンやレディ・デスストライクの爪に使われているアダマンチウムであるが、アメコミ原作ではキャプテン・アメリカの盾に使われているヴィブラニウムを作ろうとした過程で出来た物となっているらしい。

 

今回のサイクロップスはストライカーに操られて敵として登場。かなりの脅威になりそうなのだが、操られたサイクロップスと戦ったのがジーンのみで、しかも短い時間でサイクロップスが正気に戻っているので、強力な味方が敵になってしまった!と言う危機感はイマイチであった。個人的にはウルヴァリンと思い切り戦わせてほしかったところ。

 

ジーンは前作でセレブロを使用した影響からか一気に能力が開眼して劇中でもかなりの活躍を見せている。それだけに最後の結末は衝撃であった。

 

トームは今回も天候を操ると言うチート能力の他、孤独の闇に陥りそうだったナイトクローラーを先輩ミュータントとして導く等、ジーンが自分の事で精一杯の中、ミュータントチームをまとめて引っ張っていた。

 

今回はX-MENチームの他にローグ、アイスマンパイロと言った若者3人のチームも多く描かれている。

ローグはミュータントの能力を奪う能力を使ってパイロの暴走を止める等、対ミュータントにおいてかなりの強さを発揮する事が描かれた。また、自身の能力のせいで好きな男性とも触れ合えないと言う苦悩も再び語られ、これは次作『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』へと続く。因みに警察を攻撃するパイロを妨害した事で恨みを買ったのか、パイロから何かと厳しく言われるようにもなった。

アイスマンはローグを巡ってウルヴァリンと三角関係のような状態に。これはジーンを巡ってウルヴァリンと三角関係になっているサイクロップスと似た立ち位置。ただし、この三角関係はどちらもあまり描かれず終了する事となる。

パイロはプロフェッサーの教え子であるが自分達を迫害する人間達に対する恨みを募らせていく。パイロの過去は語られていないが、幸せなアイスマンの家族写真を意味ありげに見つめているシーンがあるので、あまり良い家庭環境ではなかったようだ。この育った環境による根本的な部分での考え方の違いはプロフェッサーとマグニートーの関係に似ていて、パイロはプロフェッサーやアイスマンと袂を分かってマグニートーの側へと移る事になる。

 

今回はストライカーによる全てのミュータントの抹殺計画が進んでいたのでマグニートーブラザーフッドとプロフェッサーのX-MENチームが一時的に協力する事になる。しかし、人間との共存を望むプロフェッサーと人間との全面戦争を望むマグニートーでは一時的に協力体制になったに留まり、マグニートーはストライカーの計画を利用して全ての人間の抹殺計画を進める。前作ではケリー議員がミュータント登録法案を作ってミュータントを監視しようとしたのに対し、マグニートーは国の上層部をミュータントに変える事で世論を変えようとした。しかし、それが本作ではストライカーもマグニートーも相手の完全な根絶を望むようになった。もうこれは戦争なのだ。

 

敵に回せば厄介だけど味方になれば頼もしい事この上ないミスティーク。能力も凄いのだが、この手の仕事に慣れているので確実性と安心感がハンパない。

因みにアメコミ原作ではミスティークはナイトクローラーの母親となっているようだけど映画では特にそのような話は無かった。

 

前作でミュータントを敵視していたのはケリー議員で、彼の主張は「自分と自分の身内がミュータントになる可能性」を考慮していないものであった。なのでマグニートーによってミュータントにされると彼の価値観はガラリと変わってしまったのだ。しかし、本作に登場するストライカーは息子のジェイソンがミュータントで、ジェイソンをプロフェッサーに預けるも息子の能力によって妻が死に至ると言う過去を持っている。自分の身内がミュータントであったが故にミュータントと言う存在の危険を誰よりも知り、それが過激な行動へと繋がっている。彼の行動は許されない事ばかりであるが、そんな彼を否定しきれないのは「愛する妻を無残な形で失った時、その原因となるものを憎まずにおられるか」と言うのがあるからであろう。

 

前作ではミスティークの罠で昏睡状態に陥り、本作もストライカーに拉致されると散々な扱いのプロフェッサー。本作ではプロフェッサーは全ての人間とミュータントを見付ける事ができ、さらにはそれらを皆殺しにする事が可能である事が明かされた。正直言って、『X-MEN:フューチャー&パスト』のセンチネルを超えている。これだけの能力を持っていながら狂う事無く、人間とミュータントの未来を見据えて行動できるプロフェッサーの精神力が凄い。ある意味、人間を超えているとも言える。

 

ボビーが自宅に帰って家族に自分がミュータントである事を明かした時の家族の反応は監督のブライアン・シンガーの人生が反映されているように見えて色々と考えさせられる場面になっている。