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shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『劇場版 ウルトラマンX きたぞ! われらのウルトラマン』(2016年公開)

『劇場版 ウルトラマンX きたぞ! われらのウルトラマン

2016年3月12日公開

脚本 中野貴雄小林雄次小林弘利

監督 田口清隆

 

ウルトラマンX』の劇場版。それと同時に『ウルトラマン』の50周年と『ウルトラマンティガ』の20周年も兼ねている作品。

 

『初代マン』要素は「バラージの青い石」を元にした「芭羅慈遺跡」で、『ティガ』要素は「東北にある超古代の遺跡」で取り上げられている。また、『初代マン』でハヤタ隊員を演じた黒部進さんの娘で『ティガ』でヒロインであるレナ隊員を演じた吉本多香美さんがゲスト出演している。

『ティガ』関連と言えば、「超古代の遺跡が破壊される」が『FINAL ODYSSEY』で、「東北にある遺跡が舞台」で「子供が変身する」が『古代に蘇る巨人』と同じ。今回登場したティガが『ティガ』本編とはパラレルに当たると言う設定は『超ウルトラ8兄弟』と同じとも言え、本作における『ティガ』要素は『ティガ』本編ではなくTVシリーズ終了後の劇場版やOVから来ていると見る事が出来る。

 

ストーリーだが人間ドラマはかなり薄められていてザイゴーグとの攻防戦がメインとなっている。これは田口監督が強い影響を受けた平成ガメラの1作目と2作目に近い構図。平成ガメラは子供の登場人物が殆どいなかったが、平成ガメラに子供を絡ませるとこうなると言う作りになっている。

それにしても約1時間10分の物語を「ザイゴーグが復活してカルロスタワーに向かう」だけで成り立たせたのは凄い。これだけの時間をザイゴーグのみで成り立たせたのは大したものだ。(ゴーグファイヤーゴルザとゴーグアントラーとツルギデマーガが途中で出ているが物語上はあくまでザイゴーグ迎撃がメイン)

 

クライマックスの初代マンとティガが登場してからの盛り上がりポイントの連続は見ていてテンションが上がる。それも単に盛り上がりポイントを並べているだけでなく、人間とウルトラマンの共同戦線が張られていたり、サイバーカードの設定を拾ったりとちゃんと考えられているところが良い。こういう歴代ヒーロー客演は日本においてはウルトラシリーズが一歩抜きん出ていると思う。

 

ベータスパークアローを扱う大地がカッコ良い! エクシードXの時も思ったが大地役の高橋健介さんはこういうアイテムの扱い方が抜群に良い!

 

カルロス黒崎のキャラクターはあそこまで行くと許せる領域。逆にこのキャラクターが一回限りなのは勿体無い。TVシリーズでも準レギュラーで登場して「またお前か!?」みたいな扱いにしても良かったと思う。最近はこういうキャラクターもあまり見なくなってきていたし。

 

田口監督の作る特撮場面は今回も素晴らしいの一言。厳しい条件の中で観客の予想の遥か上を行く出来を見せてくれる。本作も「映画館で見て良かった!」と言える内容になっている。

 

今回は一つの娯楽作品として作られていて『ウルトラマンX』としての物語は実は薄め。こうして見ると『ウルトラマンX』の物語はTVシリーズで一段落付けられていた事が分かる。それなら両親の話はもう少しTVシリーズで取り上げてほしかったな。