shoryu38の特撮・ヒーロー日記

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『大魔神逆襲』(1966年公開)

大魔神逆襲』

1966年12月10日公開

監督 森一生

特撮監督 黒田義之

脚本 吉田哲郎

 

大映大魔神シリーズ最終作。

 

戦の為に砦が必要なので人手を無理矢理集めるところは1作目、その人手を他国からさらう事で一つの国の中の話ではなくて二国間の話にしたところは2作目と言ったところであろうか。このようにシチュエーションは1作目や2作目と殆ど同じなのだが、今回は主人公の設定が大きく変わっている。

 

1作目の花房兄妹も2作目の千草と名越も大魔神に仕える存在であったが、今回の主人公である子供達は大魔神との関わりが無い。その為、1作目と2作目は主人公達は常に大魔神の側にいて、その大魔神がいつ悪人達に怒りを爆発させるのかと言う展開になっているが、今回は主人公達は本当に大魔神の所に辿り着けるのか、そして主人公達は山を荒らした存在として大魔神の怒りを買う事は無いだろうかとなっている。この辺り、同じシチュエーションでも随分と雰囲気が変わっている。

 

今回は子供達が主人公なのだが、子役にあまり大変な事はさせられなかったのか、かなり危険な状況なのに演出のせいでそれが伝わっていない。崖から転落しても血を流す事は無いし、悪人とのやり取りもどこかコミカル(鍋のシーンはギャグとして完成度高いけれど)、川の場面はかなり衝撃的な展開なのによく分からないまま終わってしまっている。やはり主人公達の状況が困難であればある程に最後の大魔神の登場が引き立つので、ここはもっと頑張ってほしかった。

 

大魔神の登場シーンに関しては既に3作目なので見せ方も完成されている。吹雪の中を向こうから現れてくる場面や大筒の攻撃を受けても怯む事無く前進する場面等、大魔神の登場シーン全てがカッコ良さと恐ろしさを兼ね備えた素晴らしさがある。いや、もう、歩いて来るだけでこんなに心踊らされる存在は他にいないのではないかと思うほどだ。

 

相変わらず悪人達が大魔神に殺される場面がエグイと言うか生々しい。踏み潰されたり大岩が頭にゴスッと当たって血を吐くとか。でも、この生々しさこそが時代劇と言う感じがする。

 

今回の大魔神は使いの鷹が子供達を見守るような感じになっていたりとヒーローの側面がより強くなっている。まぁ、それなら川の場面で来てほしかったなと言う感じもするが、今回の大魔神が動く鍵はあの鷹にあったんだろうな。