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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『ウルトラマン超闘士激伝 新章』第1巻(原作:瑳川竜 漫画:栗原仁)

雑感

ウルトラマン超闘士激伝 新章』第1巻(原作:瑳川竜 漫画:栗原仁)

 

1993年から1997年まで『コミックボンボン』で連載されていた『ウルトラマン超闘士激伝』の続編。2009年に完全版コミックスが刊行されたのにも驚いたが、まさか新シリーズの連載が始まるとは想像すらできなかった。

 

ウルトラシリーズは1966年に『ウルトラQ』が始まって1981年に『ウルトラマン80』が終了したところで一区切りとなっていた。この『80』終了前後の70年代後半から80年代を経て90年代中頃までは『週刊少年ジャンプ』の黄金時代となっていて、その中で『キン肉マン』や『ドラゴンボール』は「トーナメント形式の戦い」と言う分かりやすい構図を打ち出して人気を博し、『激伝』もこの影響を受けている。また『キン肉マン』や『ドラゴンボール』の他、80年代に大きく広がったデフォルメキャラの要素、『聖闘士星矢』の聖衣を基にしたアーマー要素等も取り入れていて、『激伝』は1981年にTVシリーズが終了して当時の子供達にとっては「昔の作品」となっていたウルトラシリーズを1990年代の子供達に狙いを定めた作品として生まれ変わらせる事に成功した。近年の『ウルトラ怪獣擬人化計画』もだが、この辺りのウルトラシリーズの柔軟さは感心するものがある。

 

では、『新章』の内容について。

いつものように武闘会に謎の勢力が忍び込んでいて銀河の命運を賭けた戦いが始まる。マヤが「安全対策がザル」と言っていたが問題なのは身元確認の方だよな…。

 

今回のシリーズの中心はメビウス。『ウルトラマンメビウス』自体が「過去のシリーズの数十年後を舞台した新世代のお話」だったので今回の『新章』の内容に合っている。

 

そのメビウスと同じく今回のシリーズの中心にいるのがネオスとセブン21。『ウルトラマンネオス』は元々は「平成時代の新しいウルトラマン」を目指して企画されていた。それが色々あって変更の末に誕生したのが『ウルトラマンティガ』で、『ティガ』でM78星雲関係の話を外した事で後のウルトラシリーズウルトラ兄弟が登場する事は無かった。それを再びM78星雲の世界観を出してウルトラ兄弟を再登場させたのが『メビウス』。ただし、『メビウス』において『ネオス』はパラレルワールドと言う扱いになっていて、メビウスとネオスやセブン21が並び立つ事は無かった。(その辺りの問題が解消されるのは後のウルトラマンゼロでの話)。この経緯を知っていると、今回のネオスとメビウスのタッグは感慨深いものがある。なんと言うか、ミッシングリンクが埋まった感じがする。

 

今回のシリーズで驚きだったのが『ウルトラマン80』のガルタン大王の登場。いや、もう、オリジナルの所業を考えたらよく出せたなぁ…!?と思う。でも、よく考えたら、ナックル星人がオネエキャラになってラグビーをして、シルバーブルーメが擬人化で萌えキャラになっている時代であった。恐ろしいよ、21世紀。

 

今回の敵はグローザムとデスレム。グローザムは『メビウス』に『ウルトラゼロファイト』に今回にと分かりやすい戦闘キャラとなっている。対するグローザムは『ゼロファイト』の無口さと『メビウス』の狡猾さがミックスされた感じ。

二人は皇帝騎団所属と言う事でウルトラシリーズで「皇帝」と言えばエンペラ星人とウルトラマンベリアルが思い浮かぶ。ここはやはりエンペラ星人かなと思うが、ベリアルもグローザ星系人とデスレ星雲人を従えているので油断はできない。

 

ラストにはウルトラマンヒカリが登場。ゼロシリーズが始まってから出番が無くなっていたヒカリだが去年の『ウルトラマンビクトリー』に今年の『激伝』にと再び出番が増えて来た。実はヒカリはウルトラの星の歴史においてかなりの重要キャラなのでここに来てのキャラの掘り下げは嬉しい。