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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「虹の大地」 『ウルトラマンX』第22話

ウルトラマンX

「虹の大地」

ウルトラマンX』第22話

2015年12月22日放送

脚本 小林雄次

監督 田口清隆

 

虚空怪獣グリーザ

サイバーゴモラ

EXゴモラ

EXレッドキング

熔鉄怪獣ツルギデマーガ 登場

 

う~ん…。色々と惜しいと言うか物足りなかった最終回。

 

これまでの大地とアスナの表向きの関係は「アスナが大地を守る」だったので、大地を救いにアスナが行くのは当然の流れ。しかし、大地とアスナには表向きとは別の関係があって、それは「ウルトラマンに変身した大地がアスナを守る」と言う関係。このヒロインの知らない所で主人公との力関係が実は逆転していたと言うのは『スーパーマン』の頃から見られる「変身」の醍醐味の一つと言える。

そう言えば、大地はひょろっこいイメージがあるが、それもアスナが力強いイメージがあってそれとの対比でひょろっこく見えていたところもあった。アスナが大地の夢である「怪獣と共に生きる」が実現しないと思っていながら、その彼女がサイバーゴモラとパートナーになれたと言うのも含めて、アスナは大地のキャラクターを上手く補完していたと思う。

 

大地を救う時のアスナとルイの会話を聞くと、マモルを外して、大地を中心にしたアスナとルイのWヒロインの構図をもっと分かりやすくハッキリと出した方が良かったかなとも思う。自分はルイとマモルのラボコンビが好きなので難しいところではあるが。

 

サイバーゴモラをハヤトが使うが、この展開にするのならやはりハヤトとサイバーゴモラと大地の関係をメインにした話が一つ欲しかった。ハヤト主演エピソードが無かったのはやはり残念。

 

エックスの電脳世界は大地一人の時はあまり気にならなかったのだが、大地とアスナの二人となるとどこか狭苦しさを感じた。ロボットのコクピットみたいな感じなので、一人用のコクピットに二人いる窮屈さを感じたのかもしれない。

アスナが大地を探す時は電脳空間をもっと広大なものに見せた方が良かったかも。

 

グリーザから触手が伸びて怪獣達をむしり取っていくのが実に気持ち悪くて怖い。グリーザが取り込んだスパークドールズのうち、ゴモラが大地の声に反応して、そのゴモラを引き金に全てのスパークドールズがグリーザから出て、今度はモンスアーマーの要領でエックスと合体すると言う逆転劇は分かり易かった。まさかウルトラシリーズで全乗せ形態が出るとは思わなかった。

これは大地の言っていた「怪獣と共に生きる」が形を変えて実現したとも言える。「怪獣との共生」となると『コスモス』を思い出すが、『コスモス』の怪獣があくまで生物扱いだったのに対し、『X』の怪獣はスパークドールズが実体化したものとなっているので、こういう形での「共に生きる」はアリだと思う。

 

グリーザの正体が不明なのは良い。むしろ色々と説明したりグリーザ自身が喋り出したりするとこの得体の知れない恐怖が半減していたと思う。

ただし、一方でグリーザが規模こそ大きいものの結果的には「強い敵」以上の扱いにならなかったので、人間ドラマを展開するには難しいところがあった。正直言うとグリーザ相手では「大切なものを守る為に頑張るぞ!」と言うドラマしか展開できない。その場合は「大切なもの」をどう描くかで人間ドラマの盛り上がりが左右されるのだが、今回はXioメンバーのみの話になっていて、その「大切なもの」があまり描かれていなかった。

グリーザに似たキャラとして『ウルトラマンマックス』のイフの話を取り上げると、この話で皆が守ろうと頑張った「大切なもの」とは「アッコちゃんの幸せ」で、劇中で彼女の幸せが次々に壊されていく様が描かれる事でDASHもウルトラマンも視聴者も「アッコちゃんの幸せを守らなくちゃ!」と思うようになってドラマが盛り上がった。(最終的には逆にそのアッコちゃんが皆を守る事になるのがあの話の面白さ)

なので『X』もXioが守ろうとした「大切なもの」をもっと前面に押し出した方がグリーザが倒された時のカタルシスに繋がったと思う。

 

気になったのは大地の両親の話。

後に劇場版が控えているのでそこで謎解きがされるのかもしれないが、第1話から引っ張った大地と両親の話が主に説明台詞で終わってしまったので、こちらもドラマとしての盛り上がりを欠いた。似た展開で『ウルトラマンダイナ』のアスカと父親の話を例に出すと、こちらもアスカの父親の話は曖昧に終わっているのだが、それとは別に「アスカが父親に追いつき追い越そうとする」と言うエピソードが加えられていて、最終的にはアスカが父親と共に宇宙を飛ぶ事で一つのドラマが出来上がっている。大地と両親にもそう言う謎や説明台詞とは別に親子のドラマを作って入れてほしかった。

 

見終わってみると、『ウルトラマンX』と言うシリーズの最終回と言うより「グリーザ事件」と言う一つの事件が終わったと言う感じを受けた。全22話の最終回ではなくて、あくまで一つのエピソードが終わった感じ。上にも書いたが後に劇場版が控えているので、ひょっとしたら今回はあえてこうしたのかもしれない。(劇場版はこの最終回の後の話で担当も同じ田口監督なので)

 

新しいアカウントを作りました。現在、ウルトラシリーズ関連はこちらで呟いています。