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shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『ガメラ対深海怪獣ジグラ』(1971年公開)

ガメラ

ガメラ対深海怪獣ジグラ』

1971年7月17日公開

監督 湯浅憲明

脚本 高橋二三

 

ガメラシリーズ第7弾。

次回作の企画も進められていたようだったが、大映の倒産によってここでシリーズが一度終了となる。

 

1971年はTVで『宇宙猿人ゴリ』と『帰ってきたウルトラマン』が放送され、映画でも本作公開の翌週に『ゴジラヘドラ』が公開される等、再び怪獣作品が作られるようになり「第二次怪獣ブーム」と呼ばれた。しかし、同じ年に登場した等身大ヒーロー・仮面ライダーの存在により、第二次怪獣ブームはやがて「変身ブーム」に変わり、怪獣は主役から脇へと置かれる事となる。

 

さて、本編について。

とにもかくにも「鴨川シーワールド」!

いや、もう、シャチの話とかもういいから!となる程であった。でも、ここまで清々しいタイアップと言うのもこの時代ならではなので今見るとこれはこれでアリと言う感じになる。

www.kamogawa-seaworld.jp

 

 

昭和ガメラシリーズは日本人と外国人の少年コンビが中心になっていたのだが、本作では健一と言う日本人の少年とヘレンと言う外国人の少女のコンビと言う珍しい組み合わせ。二人の子供ならではの掛け合いが面白い。

 

昭和ガメラシリーズと言えば純粋な子供達が真実を見抜いて活躍するのが定番なのだが、本作に登場する健一とヘレンは殆ど活躍しない。いくつか秘密に気付く場面はあるのだが、それらも決定的な部分は周りの大人達が気付くようになっている。

昭和ガメラシリーズでは無理解な大人達に対して子供がビシッと真実を見抜いて指摘する事で「子供から見ると大人はウダウダと無駄な事をやっている」と言うのを見せているのだが、本作では逆に健一とヘレンは事態の深刻さに気付かなくて役に立つ情報を持っているのにそれを生かす事が出来ないとなっていて「大人から見ると子供は世の中の状況に気付けなくて、自分の都合しか考えられない」と言うのを見せている。これまで夢見る子供の素晴らしさを見せてきた昭和ガメラシリーズが最後に現実において子供はあまり役に立たないと言うのを見せたのは結構な衝撃であった。

 

八並映子さん演じるX1号はビキニ水着にミニスカと昭和ガメラシリーズには無かった大人の女性の色気を見せてくれた。

健一達を捕らえる為に地上に出たX1号が最初に見付けた女性からビキニ水着を手に入れたは良かったが、それで街中や鴨川シーワールドを歩いていく中でこの格好は人目に付くと気付いて少し恥ずかしがるのが可愛い。

このX1号は初登場こそ格好良かったのだが、健一達を捕まえようとして逆に振り回されてしまうポンコツ振りが実に可愛い。

因みにX1号の正体は月面基地からジグラに拉致された人間で後半は洗脳が解けて主人公達の味方になるのだが、ここでも指示を出すタイミングを間違えてあわや健一達が全員死亡の危機を作ってしまうとポンコツのままであった。月面基地での仕事ぶりが非常に気になる…。

 

ジグラは鋭角なデザインが素晴らしい。

二足歩行になると顔の大きさと体の大きさのバランスがやや悪くなるので、出来ればずっと魚形態のままでいてほしかった。

通常ではありえない規模の地震を世界各地に起こしたり、超音波による催眠術で人間を洗脳したり、相手を仮死状態に陥らせるオレンヂ光線でガメラに一度は勝利する等、かなりの強豪なのだが、ガメラに石をぶつけられてもそのまま二度寝してしまった為に人質を奪い返されると言う非常に間抜けなエピソードのおかげで妙に和んでしまう敵となったw

 

こうしてガメラシリーズは一度終了となってしまうが、この後のゴジラシリーズにガメラシリーズの影響が見られたりと、ガメラシリーズは後の怪獣作品に多くの影響を残す事となった。