shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『ウルトラマンネクサス』(椎名高志)

ウルトラマンネクサス』(椎名高志

 

椎名高志さんが『てれびくん』で連載していた『ウルトラマンネクサス』のコミカライズが10年の時を経て単行本化!
「放送短縮…そして終了。2005年の日本に、そのウルトラマンは新しすぎた…」とか「土曜の朝7時半と言う放送枠を「深夜31時半」と捉え、ジャパニーズホラーテイストのミステリアスな群像劇を早朝に叩きつけた」とか、帯や作品解説の文章がマジなのかネタなのか判断に困るw
 
『ネクサス』は元々が情報量が多い作品なので、それを1話11ページにまとめるのは至難の業。本作も前半は綺麗にまとめているのだが、さすがに積み重ねが出てきた中盤辺りからは辛くなってきたようで、途中からはTVシリーズを見ていないと話についていけない感じになってきている。逆にTVシリーズを見た後に本作を読めば、情報量の多い物語をコンパクトにまとめながらテーマやドラマはTVシリーズとは乖離させなかった椎名さんの構成力に感激する。
今回の単行本化に際し第10話が追加され、TVシリーズでも触れられなかった部分に解説が入っているので、『ネクサス』好きの人はぜひ読んでほしい。『ネクサス』を見た事が無い人に対しては「ネクサスポイント」のコーナーで漫画だけでは分かり難かった部分の説明がある他、TVシリーズの内容紹介や設定書も付けられているので、このコミカライズを読んで『ネクサス』に興味が出た人は是非ともTVシリーズも見てほしい。
 
『ネクサス』は特撮作品ではあるがアニメや漫画を意識した作りになっているので、コミカライズされても違和感が無かった。むしろ合っている。最近の特撮は以前に比べてアニメや漫画のセンスを取り入れている部分があるので、こういうコミカライズはもっと増えてほしい。個人的な感覚だと最近の作品では『ウルトラマンギンガ』とかも合いそう。
 
コミカライズはTVシリーズ4話の話を11ページにまとめなくてはいけない為、人物が悩んでいる場面よりも何かを決意した場面が選択されていて、特に孤門はTVシリーズ序盤の流され気味だった人物像に対し、このコミカライズでは熱血漢なハッキリした人物になっている。
 
本の最後には椎名さんならではの楽しい4コマが収録。『ネクサス』はギャグが殆ど無かったので、こういう話は読んで楽しいw