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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『ゴジラ対メカゴジラ』(1974年公開)

ゴジラ

ゴジラ対メカゴジラ

1974年3月21日公開

監督 福田純

特技監督 中野昭慶

脚本 山浦弘靖福田純

 

ゴジラ誕生20周年記念作品。
10周年の時にキングギドラが誕生して今回はメカゴジラが誕生。キングギドラが60年代が生み出した名悪役怪獣ならメカゴジラは70年代が生み出した悪役怪獣の決定版。
 
キングギドラ辺りから敵役に操られる怪獣が増えてきていて、誰かの意思の通りに動く怪獣はどうにも凄さが削がれる印象があったが、メカゴジラは生物がコントロールされているのではなくて最初からロボットであると開き直った事でその問題を解消した。
 
前作で完全に地球を守るヒーローになったゴジラに対し、メカゴジラゴジラの姿で街を徹底的に破壊して味方怪獣のアンギラスを倒す等、「偽ゴジラ」でありながらその行動は初期の「本物ゴジラ」を彷彿とさせるものと言う逆転現象が面白い。
 
電気で動き、故障したら直してもらわなくてはいけないメカゴジラに対し、ゴジラは傷を自らの回復力で治し、さらに電気を浴びて新しい技を開発する等、生物の持つ強さで勝利している。
一度は負けるが特訓で新技を開発して逆転勝利すると今回はヒーローの王道を行くゴジラが見られる。帯電するゴジラの姿が結構カッコイイ。
 
アメリカから日本に復帰し、海洋博と言う大型イベントが企画された沖縄が舞台。
日本から来た技術者と学者がキングシーサーの謎を解こうとし、そこから事件に巻き込まれた沖縄人が本土の人間に憎しみをぶつける中、インターポールが事件に関わり、宇宙人の暗躍が明らかになる等、沖縄だ本土だと言っていられない状況になり、最後は沖縄の怪獣キングシーサーが本土の怪獣ゴジラと共闘すると言う流れ。
地域や国家のいざこざを地球全体や宇宙と言った大きな枠組みをぶつけてぶっ壊してしまうのはこういう作品ならでは。
 
生物と機械と言う対比でのゴジラメカゴジラの物語と本土と沖縄のいざこざを地球や宇宙と言った大きな枠組みでぶっ壊すキングシーサーメカゴジラの物語。それぞれの話は良いのだが、ゴジラキングシーサーの繋がりが弱く、二つの物語を上手く合わせられなかったのが残念。ゴジラの物語で言えばキングシーサーがいなくても支障が無いし、逆もまた然りだった。本土側の人間が中心のドラマだったので、沖縄側の那美をそこにもっと絡ませて、人間ドラマでその辺りの補完をしてほしかった。
 
ブラックホール第3惑星人に宇宙人っぽさが感じられなかったのが残念。せっかくメカゴジラを作れるのだから、もっと宇宙の凄さを見せてほしかった。宇宙工学を専攻している地球人より技術が劣っていると言う時点で今回の地球担当チームのレベルの低さが露呈してしまった…。
 
今回は主人公側のキャスティングや人物設定が本多ゴジラに近い感じだったので福田演出とは合わなかった感じ。福田監督なら『南海の大決闘』や『ゴジラガイガン』みたいな主人公チームにしてほしかった。
 
特撮は「爆破の中野監督」ならではのド迫力。
次々に起きる爆発と炎は見ていてテンションが上がる!