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shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「戦士の背中」 『ウルトラマンX』第15話

ウルトラマンX

「戦士の背中」

ウルトラマンX』第15話

2015年11月3日放送

脚本 黒沢久子

監督 田口清隆

 

電脳怪獣サイバーゴモラ

古代怪獣ゴメス(S) 登場

 

オープニングの歌が新バージョンに。
千晶さんの歌い方が滅茶苦茶カッコイイ!
 
今回の話がテレビ東京で放送されたのは11月3日で『ゴジラ』の公開日。なのでゴジラを改造した『ウルトラQ』のゴメスが再登場。
正直言うと『ウルトラQ』の時のゴメスはゴジラの着ぐるみに色々とパーツをくっつけていたのでアンバランスな感じがするのだが、今回は最初からゴメスと言うデザインで着ぐるみが作られているので全体がバランス良く出来ている。
本来のゴメスは意外と小さい怪獣なのだが今回はゴジラオマージュと言う事もあってかなり強くなっていた。2016年に庵野監督と樋口監督による『シン・ゴジラ』が公開されるが、それに先行して「田口監督が『ゴジラ』を撮ったらこうなる」と言うのを見せてくれたと言える。
 
今回は神木隊長の話でこれまでの話でちょこちょこと触れられていた色々な要素が集められて彼の人となりが描かれた。ラストシーンを見るに初期の時点で今回の話の骨格は出来ていたと思われる。こういう伏線張りと回収は短いスパンの作品だからこそ上手く出来たと言う感じはする。
 
今回は屋上のシーンでXioの隊長職から離れたオフの状態の神木隊長が見られる。年相応のオジサンっぽい感じで、これまであまり感じられなかった人間味が見えた。
そう言えば最近のウルトラシリーズはこういう隊員のオフの描写と言うのが少ない。神木隊長の場合も今回が初めてだったし。ここはアイテムが増えて人物の細かい描写に廻せる時間が少なくなったからかな。ちょっと残念なところ。
 
ウルトラシリーズは『ギンガS』からアクション重視の構成になっていたが今回は久し振りにドラマ重視の構成となっている。ウルトラシリーズで人物のドラマを中心に話を組み立てるのは『セブン』後半から始まって『帰マン』で確立したわけだが今回の話も第2期ウルトラシリーズぽかった。クライマックスでいきなりボクシングを始めるのも第2期ウルトラシリーズっぽい。(昔だったら相撲だっただろうな) あの場面は下手すればギャグになるところだった。
 
ドラマ自体に話を移すと時間が足りないと言うか描写が足りない。
最後のシーンで神木隊長の普段のポーズがバージンロードのシーンに繋がるのが上手いので見落としてしまいそうになるが、よく考えてみるとこの場面は結構謎がある。あの娘さんは本当にあそこで待っていたのだろうか?
もし本当に娘さんが待っていて、あそこでバージンロードを父娘で歩かせるのなら、その前に娘一人でバージンロードを歩かせる場面は入れないと思う。娘は「頭で分かっていても実際に家族より仕事を優先されると辛い」と言ってて、実際に神木隊長はクライマックスでそれを娘に対してやってしまうのだが、その状態から娘が「辛い事をされたけれど父を待っていた」とするには何かもう一つドラマが必要だと思う。「娘さんは家族より仕事を優先されると辛いと言っていたけれど、実際にそれをされても待っていました」となるとあまりにも神木隊長に都合が良すぎる。そこを都合良く見せない為の娘さんの心情の変化が抜け落ちている。
仮にあのラストシーンを、実際には娘さんは待っていなくて、あの娘とのバージンロードは教会で独りぼっちの神木隊長が心の中で描いた希望だったとすると、それはそれでどうなんだと言う事になるし…。
この話、ひょっとしたらアンハッピーエンドだったのでは?