shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「光る大空、繋がる大地」 『ウルトラマンX』第14話

「光る大空、繋がる大地」

ウルトラマンX』第14話

2015年10月20日放送

脚本 林壮太郎

監督 坂本浩一

 
電脳怪獣サイバーゴモラ
幻影宇宙大王モルド・スペクター
幻影宇宙女王ギナ・スペクター
幻影合身大魔帝グア・スペクター
暗黒星人シャプレー星人
メカロボット怪獣メカゴモラ
宇宙商人マーキンド星人 登場

 

前回のビクトリーに続いてギンガも参戦。
初登場から2年。ヒカルもすっかり先輩ヒーローとしての風格が出てきた。
 
前半の戦いはウルトラマン全員が武器を持って戦うと言う珍しい展開。同じ武器持ちでもギンガのギンガスパークランス(槍)、ビクトリーのナイトティンバー(剣)、エックスのエクスラッガー(短剣)とそれぞれ違う種類の武器を持っているのが面白い。
後半の戦いでも同じ電撃属性の攻撃でもギンガのギンガサンダーボルト(光線)、ビクトリーのウルトランス・エレキングテイル(怪獣の部位)、エックスのエレキングアーマー(怪獣のデータ)とそれぞれ違っているところを見せている。
仮面ライダーに比べてウルトラマンは個々の戦闘スタイルの差別化が難しいと思われたが、ギンガ、ビクトリー、エックスは同じ『新列伝』内のシリーズだからか、被らないようにキチンと差別化されていた事が分かる。
 
殆どのウルトラマンには邪悪なパワーを鎮める光線が標準装備されているのでグア軍団の開けた歪みがあっさりと閉ざされてしまう。さすがにウルトラマンが3人もいて能力をフル活用したら大抵の事はすんなり解決してしまうのでグア軍団が気の毒になってくる。
 
前回のアリサとアスナの話でもあったが、前作のキャラクターが登場する事で今作のキャラクターがウルトラマンと人間の関係に気付くと言うのは珍しい。まぁ、ウルトラマンや怪獣はともかく人間が作品の壁を越えて再登場する事自体が稀だからなぁ。
これで大地がXioにエックスとの関係を隠している理由と言うのが少なくなったのだが、その辺りの説明は今後どうするのだろうか?
 
怪獣との共存を目指す大地にとって怪獣と共に戦ったヒカルやショウはそれを違った形ではあるが実現した存在になる。そして大地はヒカルから怪獣との共存を目指したコスモス(ムサシ)やカプセル怪獣と言うパートナーを持つセブンの存在を知らされる。この辺りは長いシリーズを上手く使った流れだと思う。
歴代ウルトラマンの紹介をするヒカルが『列伝』『新列伝』の歴代作品紹介編でのナビを思わせて見ていてニヤリとしてしまう。
 
まさかの『ULTRASEVEN X』からマーキンド星人登場。
21世紀作品なのにイマイチ他の作品との繋がりが薄かった『SEVEN X』を出した事でウルトラ・ユニバースがさらに広がった。
マーキンド星人はXioが保管しているスパークドールズの情報を持っていたが、第5話でナックル星人バンデロにスパークドールズの事を教えたのもマーキンド星人だったのかな?
 
どうやらアスナはサイバーゴモラ担当になった模様。
彼女は格闘が得意なのだが『ギンガS』のワンゼロやエージェントのような等身大の敵が『X』には少ないので、怪獣相手に活躍できるサイバーゴモラを担当させるのは良い判断だったと思う。
『大怪獣バトル』でのゴモラとメカゴモラの戦いは『ゴジラ対メカゴジラ』のオマージュがあったが、今回のサイバーゴモラとメカゴモラの戦いが工場なのも『ゴジラ対メカゴジラ』のオマージュかな?
 
アスナのサイバーゴモラの攻撃に合わせてアリサはウルトライザーを撃ってメカゴモラを撃破。
ウルトライザーの技術力に感心するアリサさが、それに感心するのなら神山長官のビクトリウム・キャノン計画にももう少し理解を示しても良かったんじゃ…とは思う。
 
デザインはカッコ良いし『セブン』登場時の話も面白いのだが今までマイナーキャラだったシャプレー星人。それが『ウルトラ銀河伝説』で氷漬けになった光の国で複数のウルトラマンを追い詰めるわ、今回の話では入隊したてとは思えぬ忠誠心を見せるわと21世紀に入ってからの株爆上げに驚く。
 
分が悪いと見たギナはもう二度と元には戻れない事を承知でモルドと融合。ジュダの魂も融合し、ここにモルド、ギナ、ジュダが合体したグア・スペクターが誕生!
なのだがデザイン自体はモルド・スペクターから変化が無いのが残念。やはりここは『アンドロメロス』のグアみたいになってほしかった。(今回が劇場版だったらグア登場まで出来たのかな?)
 
敵がモルド、ギナ、ジュダの合体なのに対し、ウルトラマン側もヒカル、ショウ、大地の3人によるトリプル変身。3人同時の変身シーンを新規に撮り下ろすと言う演出はさり気に今まで見た記憶が無い。今までありそうで実は無かった演出だった。
 
エクシードX登場回で「パワーアップ形態の見せ方が難しくなってきている」と書いたが今回の話を見ると、この眩い空間演出がエクシードXの特色になるんだなと気付いた。ウルトラマンは必殺技を撃っても周りの背景を変える事は稀なのでこれはこれまでのウルトラマンとの差別化になったと思う。
 
え? ギンガとビクトリーは時空間移動が出来ないのか? ビクトリーは難しいだろうけれどギンガはそう言う能力を持っていそうなイメージだった。と言うか、帰る手段が無くなるのにヒカルはグア軍団が作った歪みをあっさりと消していたのか!?
 
海外のヒーロー作品では『アベンジャーズ』を中心とした「マーベル・シネマティック・ユニバース」があるが、日本では今のウルトラシリーズがそれに当たるのかなと思う。
簡単に言うと「マーベル・シネマティック・ユニバース」はアイアンマン、ハルク、ソー、キャプテン・アメリカとそれぞれが主役のヒーロー作品があるが、その作品の中では主役以外のヒーローの話も同時進行されているのが特徴の一つ。たとえば『インクレディブル・ハルク』と『アイアンマン2』が殆ど同時期の話でお互いの展開がちらりと見えていたり、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の裏側のエピソードが『エージェント・オブ・シールド』で語られていたり、『アントマン』に『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のその後の話がチラッと見えたりしているようになっているのだ。『ウルトラマンX』もそれと同じで、エックスが主役のヒーロー作品なのだが、その裏側ではエックス以外のゼロやマックスやギンガ&ビクトリーの話も進行していて、それらの展開も見られるとなっている。(「マーベル・シネマティック・ユニバース」では「主役が戦っている一方その頃別の所では」パターンだが、『X』では全てエックスとの共闘になっているところが違うが)
 
今回の話を見て改めて思ったが坂本監督はヒーロー作品を撮る時の「ツボ」と言うのを心得ているなぁ。