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shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

「可能性のかたまり」 『ウルトラマンX』第2話

「可能性のかたまり」

ウルトラマンX』第2話

2015年7月21日放送

脚本 小林弘利

監督 田口清隆

 
火山怪鳥バードン 登場

 

学生への基地紹介に絡めて、怪獣が現れる理由、特別チーム設立の経緯、さらにはその理念までをコンパクトにまとめた見事な導入部。
一般人の基地見学は『80』や『ガイア』にもあったがいずれも終盤で、早くても『マックス』の「少年DASH」が第10話であった。これらはあくまでゲストの少年と特別チームを結び付ける為に基地見学と言うシチュエーションが採られたのだが、今回は「何も知らない一般人に説明する」を「何も知らない視聴者に説明する」に合わせている。一般に説明台詞でズラズラと説明してしまうのは悪い手段と言われているが、今回は学生に説明すると言うシチュエーションなので説明台詞で基本設定を全て説明する事を自然な流れとしている。
 
エックスが大地と一体化した理由もかなり細かく説明している。何となく『ネクサス』と『マックス』を合わせたような感じの設定だった。『マックス』では「共振する個性を感じた」の一言で済んだのを長く説明した感じ。前回の感想でも書いたが、この細かさが現代の作品っぽいのだが、長い説明台詞になった分、前述のマックスの「共振する個性」のような覚えやすいフレーズが無いと言うのも感じる。
 
グルマン博士は『メビウス』に登場したファントン星人とは声が違うのでイメージもかなり変わっている。今回はまさに学者と言う感じ。
ところでグルマン博士はスパークドールズ関係ではないと思うのだが、と言う事は地球とファントン星の間に何かしらの交流があると言う事かな? それともあくまでグルマン博士個人との関係なのかな?
 
Xioは人数が多いのでちゃんとドラマの中で捌けるのかと不安に思ったがそれぞれの役割分担が出来ているので見ていて混乱する事は無い。特にラボチームの護衛であるアスナの使い方が上手いと思う。
あとは神木隊長。バードンへの対処法の場面が分かりやすいのだが、かなり細かい部分まで指示を出す事で指揮官らしさを出している。実は特別チームの隊長でここまで細かく指示を出す人は少ない。大抵が「○○、援護だ!」みたいな感じで、どちらかと言うと現場の隊員の自主性に任せていて何かあったら責任を取ると言うタイプが多い。
 
ワンダバを聞くとウルトラマンの特別チームを見ている!と言う感じがする。
 
田口監督はミニチュア特撮主体で行くと思っていたのでバードンとの空中戦が描かれたのが驚き。空中戦は『ネクサス』から『メビウス』の時期に比べるとカメラが被写体に寄っていて、『ネクサス』から『メビウス』までの空中戦が縦横無尽の戦いがどのように展開されているのかを見せていたのに対し、今回は臨場感を重視した演出になっている。
 
バードンの卵が孵るかもしれないと言う展開だが、確か『X』の怪獣はスパークドールズが実体化したと言う設定だったはず。バードンの「卵」までスパークドールズにデータとして残っていたのかどうか…。
もしスパークドールズに卵のデータまで無かった場合、これは単に怪獣がオーパーツから蘇ったと言う話ではなく、怪獣が地球において生態系を築き始めたと言う新たな段階に進んだ事を示す事例なのかもしれない。
 
「怪獣を殺さない」で思い出されるのが『コスモス』。「もし『コスモス』の世界にバードンが現れたら?」と言う話はネット上で何度か見られた。これに関してはあくまで生物であった『コスモス』の怪獣に対して『X』はスパークドールズと言う人形にする事が出来ると言うのがあるので一概には比べられないところがある。
 
今回残念だったのはXioがエックスの事をどう思っているのかが描かれていなかった事。エックスの事をどのように捉えているのか、そして今後はどのように対処していくのか、それを踏まえた上でモンスアーマーの展開をすればもっと盛り上がったと思う。
田口監督が怪獣主体で行きたかった気持ちは分かるが今回はエックス主体で話を作るべきだった。
 
第1話の感想でオープニングの映像に動きが無いと言ったが、見直して気付いた事が一つある。隊員の映像が正面を向いている顔のアップが多いのだ。ここはもう少し隊員それぞれの個性が分かるような演出を付けてほしかった。