shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『怪獣大戦争』(1965年公開)

『怪獣大戦争』

1965年12月19日公開

監督 本多猪四郎

特技監督 円谷英二

脚本 関沢新一

 

前作の『三大怪獣 地球最大の決戦』からゴジラシリーズも宇宙を視野に入れてきたが、遂に本作でゴジラ自身が宇宙へ。これまでのゴジラシリーズとは雰囲気がだいぶ異なるが、特撮だからこそ描ける宇宙描写が楽しめる作品。
 
地球防衛軍』『宇宙大戦争』のように本作では地球人とX星人の攻防がメインになっているので、実は怪獣はいてもいなくても物語に支障が無いのだが、これまで人類が手も足も出なかった怪獣達を制御下に置く事でX星人の科学力が示された。今回はX星人と言う明確な巨悪がいるので最後の逆転劇がかなり盛り上がる!
逆転のきっかけとなったレディガードだが、女性を全て同じ顔にしていた変態紳士のX星人が痴漢撃退用品で滅びると言う皮肉が面白い。
ここから70年代まで人類も侵略者も怪獣を操る系が増えてきたところを見ると、本作はゴジラシリーズにとって大きな転機になった作品だったと言える。
 
物語のメインから外れた為か、本作のゴジラは重苦しいものを背負う事無く、どこか気楽に見える。それが表れたのが『おそ松くん』に登場するイヤミの「シェー!」のポーズを真似した場面。これによってゴジラは脅威の存在から親しみを感じる存在へと変わった。
個人的にX星でキングギドラを撃退して勝利の喜びでやった時より地球での戦いでX星人の制御が解けてシェーをしながら倒れる場面の方が好き。
 
怪獣が親しみのある存在に変わっていったのは『キングコング対ゴジラ』からの流れ。最初の『ゴジラ』からは雰囲気がかなり変わってしまったが、娯楽作品に向いているのは親しみのある方だろう。お正月に子供のいる一家が揃って見られるのは『ゴジラ』より『怪獣大戦争』の方だと思う。
 
X星人がX星でキングギドラと戦わせる怪獣にゴジララドンを挙げながらがモスラを挙げなかったのはモスラと小美人だと自分達の計画に勘付かれる恐れがあったからかな?
今回はモスラがいないのでキングギドラとの戦いをどうするのかと思って見ていたら、ラドンゴジラを持ち上げて体当たり! 絵的に面白く且つ説得力のある流れだった。
 
かつてのモスララドンとの戦いでも分かるようにゴジラは空を飛ぶ相手が苦手なのだが今回はラドンの力を借りて自分も空へ。これでキングギドラに対するハンデが無くなった。
今回は守るべきモスラがいないからか、ほぼノーガードでとにかく攻撃と言うスピーディーな戦いとなった。
 
主役の一人であるグレンのキャラがシリアスとコミカルを絶妙なバランスで成り立たせている本作を象徴している。
X星人の弱点が分かって地球人の生き残る望みが出たと言うのに、それを発見したのが妹の彼氏だと知って、喜ぶより先に複雑な顔をしたシスコン富士お兄ちゃんが面白いw