shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年公開)

『三大怪獣 地球最大の決戦』

1964年12月20日公開

監督 本多猪四郎

特技監督 円谷英二

脚本 関沢新一

 

ゴジララドンモスラの三大怪獣が宇宙怪獣キングギドラを倒す為に力を合わせる娯楽作品。現在のヒーローコラボ作品の先駆けと言え、怪獣映画の主役三体が力を合わせる胸熱展開!
 
モスラは以前にゴジラを倒しているが今回は一体だけなので勝てる保証が無く、ラドンは空中戦ではゴジラを圧倒するが地上戦ではゴジラの方に分があると三体のパワーバランスがキチンと取れている。
ゴジララドンモスラが同格で対等の関係だからこそ後の共闘が盛り上がる事となる。
 
対するキングギドラゴジラシリーズ初の宇宙怪獣として生物の概念を超えた存在として登場した。(ゴジラとかは一応はまだ生物の範囲内) 生物ではなく神話のドラゴンや八岐大蛇をベースにする事でこれまれの怪獣とは一線を画していた。
 
今回の戦いは実質一対三なのだが、キングギドラの首が三つあるのでハンディキャップ戦に見えないようになっている。
キングギドララドンや成虫モスラのように空を飛べる上にゴジラのように光線を吐けると三大怪獣の特性を併せ持つ事で、三大怪獣が力を合わせなければ倒せない強敵感を出していた。
 
キングギドラに空から光線を吐かれたら対処できないので、空を飛べるラドンが体当たりでキングギドラを地上に落とすと、タフなゴジラが攻撃を受けながらもキングギドラの動きを抑え、その隙にモスラが糸でキングギドラの三つの首を包み込んで勝利すると戦いの流れが完璧だった。
 
今回はゴジララドンモスラ(小美人)、キングギドラ、金星人(王女)といくつもの話が同時進行しているがスッキリとまとまっていて見やすい。
王女の話は『ローマの休日』がモデルなのだろうが新藤とサルノ王女の話があまり無かったのが残念。
 
円盤に脳波を送るとか金星人が予言をするとか今で言ったらオカルト絡みの話が多く、これまでのゴジラ映画が地元の伝説や古代生物の研究だったのと雰囲気がだいぶ異なっている。
 
この作品からゴジラは敵役から人間の味方側に立場がシフトした。
今まで人間対怪獣と言う地球内での話だったのを宇宙を出す事で人間も怪獣も同じ地球に生きる存在としてゴジラの立ち位置を無理無く変えた。しかし、核の問題に全く触れない事で人間側の罪を有耶無耶にして、ゴジラ側を人間に寄らせる事で人間とゴジラの対立構造を無くしたのは実はズルい作劇だなとも思う。
 
モスラゴジララドンを説得するも失敗し、単独でキングギドラと戦う事にするが苦戦。それを見たゴジラモスラの救援に入り、ゴジララドンモスラの移動を手伝う場面が個人的に大好き。いや、もう、この辺りの怪獣達が可愛くて滅茶苦茶萌える!