shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『キングコング対ゴジラ』(1962年公開)

キングコング対ゴジラ

1962年8月11日公開

監督 本多猪四郎

特技監督 円谷英二

脚本 関沢新一

 

ゴジラの逆襲』から7年の歳月を経て復活。
ここから本格的にゴジラシリーズが始まる。
 
アメリカを代表する怪獣キングコングと日本を代表する怪獣ゴジラが激突する夢の競演映画。現在だったら『スーパーマンVSウルトラマン』とか『バットマンVS仮面ライダー』な感じかな。
キングコングは5年間の使用許可を貰ったのに製作されたのが本作と『キングコングの逆襲』の2作だけと言うのは勿体無かった。
 
この映画の目的はとにかくプロレスを下敷きにしての「キングコングゴジラを戦わせる」の一点であまり深いテーマやドラマは無い。なので、その辺りを求めている人は見ていて退屈になるかもしれない。『ゴジラ』『ゴジラの逆襲』に比べるとストーリーが強引だが、それを気にさせない力強さが本作にはある。多胡部長を始めとする登場人物のキャラに笑えるようだったら最後まで楽しめる映画だと思う。
 
前半はソ連の潜水艦を撃破して北極からゴジラが現れ、南海の孤島からアメリカを代表する怪獣キングコングが連れて来られ、両者が日本を舞台に戦うと言う当時の米ソ冷戦の構図が透けて見える展開になっている。
 
後半は日本を舞台にしたゴジラキングコングの戦いが描かれる。
ゴジラは銃は効かないが電撃に弱く、キングコングは電撃は効かないが銃撃は通じるかもしれないとなっていて、戦略次第では人間もゴジラキングコングに勝てそうな感じになっていると、ゴジラキングコング、人間の三者のパワーバランスに気を使った描写になっている。
 
本作では相手より高い位置を陣取れた方が有利になっている。
また、ゴジラは放射熱線で遠距離戦が有利、キングコングは帯電体質で接近戦になるとゴジラが苦手な電撃を浴びせられると、単なるパワー勝負ではない頭を使った戦略が勝敗を分ける鍵になっていた。
最後は両者とも海に落下して引き分けとなっているが、キングコングだけが海から姿を現したので自分はキングコングの勝ちかなと考えている。
 
キンゴジのカッコ良さは言葉では言い表せない。自分は平成VSシリーズ世代だが、キンゴジ好きなので平成のゴジラの造形だとミレゴジの方が好きだったりする。
 
ゴジラがのっしのっしと歩くのに慣れていたので、キングコングの爆走しながら街を破壊していくと言うのは凄いインパクトがあった。
この辺りから怪獣を擬人化してキャラ付けし、複数の怪獣が画面に出ても差別化できるようになってきた。
そう言えば、この作品は怪獣が大暴れしても怖くないと言うのが良い意味で良い。怖かったらギャグが笑えなくなっていた恐れがある。
 
最初に「この作品にはテーマが無い」と書いたが、強いて挙げれば「最初は人間の身勝手さに振り回されていたキングコングゴジラであったが、やがてキングコングゴジラに人間が振り回されるようになる」と言う高度経済成長で奢っていた人間に対するしっぺ返しがテーマかな?
 
最後に、自衛隊の人達は多胡部長をみっちり説教しても良いと思うw
…説教部屋でも会社の宣伝をしていそうだけどw