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shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980年公開)

スター・ウォーズ

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』

1980年5月21日アメリカ公開

監督 アーヴィン・カーシュナー

脚本 リイ・ブラケット ローレンス・カスダン

 

スター・ウォーズシリーズ第2弾。
本作も1980年に公開された後、1997年に「特別篇」が公開されている。
 
今度はシリーズとして作品が続く事が前提となっているのでスター・ウォーズシリーズの中でも珍しい作りになっている。
それはこの作品単独では話が完結していない事。
スター・ウォーズシリーズは大河ドラマのように長く続いている物語だが、映画でもあるので一応は一作ごとに一つの話が完結するように作られている。しかし、本作ではいくつかの話が完結しておらず、次の『エピソード6』に続いている。簡単に言えば『エピソード5』と『エピソード6』で前後編形式になっているのだ。
自分がこの作品を見始めた頃には既に旧三部作全てがソフト化されていたので続けて見る事が出来たが実際は『エピソード5』の公開が1980年で『エピソード6』の公開が1983年となっている。あの展開で続きは3年後って公開当時の人はよく耐えられたものだなと思う。
 
次の『エピソード6』で大団円に持って行く事が出来るので、この『エピソード5』は逆に主人公達が徹底的にやられている。ルークは惑星ホスで怪物ワンパに襲われていきなり命の危機に陥るし、エコー基地の防衛戦でも戦闘機の同乗者を失っている。その後のヨーダの修行も完成せず途中で投げ出してしまうし、最後のダース・ベイダーとの戦いも敗北して命からがら逃げている。ハン・ソロもランドに騙されてダース・ベイダーによってカーボンフリーズされるし、レイア姫も率いている反乱軍の状況が芳しくない。メカも故障しまくりで、C-3POに至ってはバラバラにされてあわやスクラップになるところであった。彼らがようやく一息吐けたのはラストの数分くらい。タイトルの通り、この作品は「帝国の逆襲」だったのだ。
 
 
この作品は主人公達が負けまくっているのに面白いと言う珍しい作品で、それは一つに「これからどうなる?」と観客の期待を煽るのが上手かったからと言える。
ルークはヨーダの修行を完成させられなかった。さらにフォースの暗黒面について色々と語られていたので、ひょっとしたらルークは第2のダース・ベイダーになってしまうのかも?と言う不安が観客に与えられた。そしてその不安がダース・ベイダーの「私がお前の父だ」発言で確定してしまう。前作でのダース・ベイダーはルークの父とオビ=ワンを殺した仇であったが、この流れよって「ルークが辿る可能性の一つ」となった。
 
正直言うと、前作の時点ではルークとダース・ベイダーの対比は弱かった。ルークにとってダース・ベイダーは父と師匠の仇と言う倒すべき相手だったのだが、ダース・ベイダーから見たらルークは取るに足らない相手だった。それがこの衝撃の父子関係の発覚で、本作のみならずスター・ウォーズシリーズそのものがルークとダース・ベイダーの父子の物語へと変わった。
 
前作ではターキンと言う上司がいたが本作ではダース・ベイダーが帝国軍の全ての指揮を執っている。さらにダース・ベイダーは「父子で力を合わせて皇帝を倒して銀河を支配しよう」と持ちかける等、その存在は既に帝国軍の中に納まらず、この銀河全体に影響を及ぼす事が可能なレベルにまで達しようとしていた。このようにダース・ベイダーの存在を大きくし、そしてジェダイやフォースの設定を使ってルークをダース・ベイダーと対峙する事が出来る存在とする事で、帝国軍と反乱軍と銀河の命運と言う大きな戦いをダース・ベイダーとルークの個人の戦いにへと収めている。この辺りの話のまとめ方が実に上手く、旧三部作は合計約6時間と言う短い時間でありながら壮大な物語を描ききる事が出来た。
 
前作のクライマックスでは戦闘機による戦いが用意されたが、今回はルークとダース・ベイダーライトセイバーによる戦いがクライマックスに用意された。ルークとダース・ベイダーを軸にジェダイやフォースと言ったスター・ウォーズ独自の設定を前面に押し出し、スター・ウォーズ独自の世界観を確立させるに至ったのが本作だったのだ。