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shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『ターミネーター4』(2009年公開)

ターミネーター

ターミネーター4

2009年5月21日アメリカ公開

監督 マックG
脚本 ジョン・D・ブランケート マイケル・フェリス デヴィッド・キャンベル・ウィルソン

 

ターミネーターシリーズ第4弾。
 
ターミネーターシリーズと言えば「未来からロボットがやって来る」であるが、前作『3』で審判の日が起きた為、本作は人間と機械が戦争を繰り広げる未来そのものが描かれた。
 
「未来から来たロボットが主人公の命を狙う」と言うフォーマットは既に『1』で完成されていて、それを『2』では「主人公の命を守るのもロボット」と言う逆転の発想を付け加えている。そして『3』では主人公の命を狙うロボットを、『サラ・コナー・クロニクルズ』では主人公の命を守るロボットを、それぞれ男性から女性に変更すると言う手段が採られた。実はこの時点でやれそうな事は殆どやってしまっているので、以降も「未来からロボットがやって来る」パターンを続けようにももう新しい展開を生み出すのは難しくなっていた。『4』では「未来からロボットがやって来る」を外したのは当然の流れだったのかもしれない。
 
ターミネーターシリーズはいくつかの決まりや定番の展開等がある。それらを見付けると思わず和んでしまうのがシリーズを見続けていった人間の宿命。そう言う決まりや定番を見付けるのはシリーズ物を見る中での楽しみの一つなのだが問題もある。
『3』はコミカル要素が多くなっていたが、仮に『3』を『1』に負けないくらいのシリアスハードで緊迫感溢れる内容にしたとしても、おそらくシリーズの決まり事や定番の展開が出た時点でそれらの緊迫感は削がれると思う。おなじみのパターンと言うのは見る人に安心感を与えてしまうのだ。
それに対して『4』は作品そのものの展開をこれまでのシリーズと変えているので、決まり事や定番もこれまでとは違った使われ方をされている。メインの話に上手く作用しているものもあって、シリーズへのオマージュシーンの使い方はかなり上手かった。
 
本作はこれまで断片的に語られていた未来をメインに据えた話で、設定のつじつま合わせや謎解きが好きな人は楽しめる作品と言える。
 
その一方で問題点もいくつかある。シリーズ物で設定のつじつま合わせも行われている作品なので描く事が多いのだ。実際、内容はジョン・コナー、カイル・リース、マーカス・ライトと3人の主人公がいて、それぞれの話が後半に入るまで別々に進行しているので、どうしても描く時間が足りなくなっている。
ジョン・コナーに関してはこれまでのシリーズで語られた事を思い出せば良いのだが、カイル・リースに関しては一緒にいたスターを含めて謎なところが多く、マーカス・ライトに至っては心境の変化等が十分に描かれていなかった。
ひょっとしたら続編の展開に関わっていたのかもしれないが、スターとブレアを外して、ジョン・コナーとカイル・リースとマーカス・ライトの3人の繋がりにもっと重きを置いた方が良かったのかもしれない。
 
実は本作を始まりに新たな3部作が作られる予定だったが、本作の不振が原因で製作会社が倒産した事で続編製作が中止になってしまった。まぁ、仮にここから先を続けたとしても『ターミネーター』のイメージである「未来からロボットがやって来る」パターンを使えない以上、大きなヒットには繋がらなかった気がする。
 
色々と文句を言ったけれど、自分は設定のつじつま合わせや謎解きが好きなので本作は楽しめた。
それに何だかんだ言ってもあの音楽と共に若いシュワちゃんが出てくる場面を見たらテンションが上がらざるを得ない! いや、もう、あの場面は思わず声が漏れる!