shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『ターミネーター2』(1991年公開)

ターミネーター2』(TERMINATOR 2 JUDGMENT DAY)

1991年7月3日アメリカ公開

脚本 ジェームズ・キャメロン ウィリアム・ウィッシャー

 

ターミネーターシリーズ第2弾。
実際の放送回数は調べていないのだが、90年代にやたらとTVの洋画劇場で放送されていた記憶がある。
 
本作最大の見どころは1作目では最大の脅威であったターミネーターことT-800が今回は主人公達を守る存在になる事。1作目でその脅威が存分に描かれていたので、味方になった時の頼もしさはハンパなかった。
 
T-800が今度は主人公達の味方と言うのは物語が始まってしばらく経ってから判明する事実。
それまでT-800は前作と同じように荒っぽい方法で主人公達を探し、一方でT-1000は穏やかな口調で人々から話を聞きながら主人公を探すと、前作の流れを思えばT-800が再び脅威として現れ、それをカイルに代わる新たな戦士が守りに来たと言うように見える。
 
アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800はその見事な肉体でロボットとか人間とか関係無く外見的に威圧感を感じる怖さがあるが、今回登場するT-1000は線が細くて威圧感は感じられない。しかし、その切れ味鋭いナイフのような眼光が得体の知れない恐怖を生み出し、T-800のストレートな怖さとは違った怖さを発している。
 
T-1000と言えば何にでも変化可能な液体金属。
T-800が目立つ事この上無い外見なのに対し、T-1000は誰の姿をしているのか分からず、また、T-800が武器を現地調達して常に携帯していなければいけないの対し、T-1000は体をナイフに変化させる事でその場で相手を殺傷できる武器を作り出す事が出来ると、より暗殺に長けた設定になっている。
正直言って最初に見た時はどうやって倒すのか分からなくなるほどの万能さと不死身さであった。
 
前作ではサラは普通の女性だったので基本的に「ターミネーターから逃げる」と言う逃亡がメインになっていたが、本作ではサラもジョンも訓練を受けていて、尚且つ強力なT-800と言う味方もいる為、後半では反撃に転じるようになっている。
 
審判の日を信じない人々に苛立ちをぶつけるサラ。
観客は未来の話が本当である事を知っているのでサラに肩入れしたくなるのだが、シルバーマン博士がそれを信じられなかったのも無理は無い。実際、カイルの幻を見るサラの精神状態はまともとは言えないし、サラが何度も見ている審判の日の映像に関しても、サラはカイルから話を聞きはしたが実際に審判の日は見ていないので、あれはカイルの話を基に作り上げたサラの脳内の映像となる。シルバーマン博士がサラを精神的に病んでいると判断したのは間違いではないと思う。
 
シルバーマン博士の他、後にスカイネットを作る事になるマイルズ・ダイソンも悪ではない。と言うか前作にも本作にも基本的に悪人は存在していない。それでも最悪な未来は訪れてしまった。審判の日の事を知っていれば、学習できる機械を作り出そうとしたダイソンの行いは傲慢と言えるかもしれないが、そのダイソンの研究の結果が本作におけるT-800だと思えば機械にも愛はあったと言える。
 
殆どの人は未来を見る事は出来ないのでダイソン達を責めるのは酷なところもあるのだが、サラの言葉で「未来を知る」=「自分の行いが将来どのようになるのかと言う想像力を働かせる」となっているので、完全に責任は無いとは言えないようにしているのが上手いところ。
 
今回の主人公は少年であるジョン・コナー。
本作にはT-800とジョンの疑似親子的な要素もある。
この「強面な大男と子供」の組み合わせが実に良い!
何度見てもT-800の最期の場面で泣いてしまう。
子供の時に見た思い出補正も入っているとは思うが、やはりこういうのを「不朽の名作」と言うんだなと改めて感じた。