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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『スーパーガール』(1984年公開)

スーパーマン

『スーパーガール』

1984年11月21日アメリカ公開

脚本 デヴィッド・オデル

 

スーパーマンシリーズの姉妹作。
スーパーマンの従妹であるカーラが登場。その他にもファントム・ゾーンが登場し、ロイスの妹であるルーシーが登場。さらにジミー・オルセンは本人がそのまま登場している。しかし、スーパーマン本人はある事件で宇宙に旅立っているらしくカーラとの直接の対面は描かれなかった。(まぁ、地球にいるのなら助けに来てくれと言う展開だから仕方が無い)
 
アーサー・C・クラークの「十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」と言う言葉の通り、本作ではクリプトン星人の生き残りが住むアルゴ・シティーの科学技術の描写が魔法のように演出されていて、地球ではセリーナがオメガヘドロンの力を使って魔術を実現させている。
個人的な印象だが、男の子向け作品はSF要素が強くなり、女の子向け作品はオカルト要素が強くなる傾向がある気がする。
 
スーパーガールが初めて地球で空を飛ぶ場面は重力と言うしがらみから解き放たれた解放感と爽快感があって素晴らしい場面となっている。シリーズを重ねていく毎に技術と演出が磨かれていった事もあり、本作におけるスーパーガールの飛行シーンは完成度が高い。あと女の子の長い髪があると飛行する際のスピード感を表現できると言うのもあり、スーパーマンシリーズの飛行シーンが好きな人は是非とも一度は見てほしい作品。
 
相手役のセリーナとビアンカのやり取りが面白い。
セリーナはもういい大人なのに魔術に耽り、いつか世界征服をしたいと語る。周りには魔術関係のグッズを並べてと大人でありながら大人になれなかった存在。そんな彼女だからこそオメガヘドロンの力に浮かれて身を滅ぼす事になってしまう。
イーサンと言う存在がオメガヘドロンの制御に必要だと思って手に入れようとするが途中で本気で惚れてしまい、自分より10歳以上も年下の男をかけて、まだ10代の小娘相手にムキになってしまう。それだけ本気なのに惚れ薬を使ってイーサンを手に入れる等、その年齢とは不釣り合いなほどに子供っぽくて、そのイタさが面白いキャラであった。
 
カーラが女学院に入学していじめっ子を超能力を使って撃退し、一方でルームメイトになったルーシーから色々とイマドキの女の子の遊び方を習っていく過程が面白い。ルーシーは他人の危機には体を張って助けに行く事が出来る正義感の強い子で、自分としてはカーラとルーシーの友情をもっと前面に押し出した話にしても良かったと思う。
 
スーパーマンシリーズからの出演となったジミー・オルセン。なんと、ルーシーに気がある事が判明し、最終的には恋人同士になっている。相手は10代なんだけど年齢差はどのくらいなんだ?
 
かつてゾッド将軍達も落とされたファントム・ゾーンの内部が描かれている。
荒涼とした大地が広がっていて、ここに何年もいればそれは絶望もするだろうなと言う世界。しかし、異次元へと落ちる危険を乗り越えたら現実世界へ帰還できるらしい。
ここでザルターはカーラに「自分の弱さから逃げてはいけない」とアドバイスを送っているので、あのゾッド将軍達も自分の弱さから逃げてファントム・ゾーンを脱出する危険に挑む事は出来なかったのかと考えると面白い。
 
カーラとザルターの場面を見ていると、カーラにとってザルターは初恋の人なのかなとも思えるが劇中では特にそう言った言及は無い。地球で失恋してファントム・ゾーンで力を失ったカーラが初恋の人ザルターの助けで復活すると言う流れは綺麗だと思うのだが。
 
セリーナは魔術で悪魔を召還してスーパーガールと戦わせる。
中盤での姿の見えない悪魔が女学院の学生寮に迫る場面は雰囲気が出ていて良かった。
 
本作は前半はテンポ良く進んで面白いのだが後半に入るとややダラケてくる。
理由はイーサンが洗脳されたからで、洗脳されたイーサンは知能が低下してアホの子になってしまって魅力が無い。なのでカーラとセリーナがイーサンを巡って争うにもそのイーサンに魅力が無くて何だかなぁ…と言う感じになってしまった。正気状態のイーサンは普通にかっこいいので、ここはセリーナに正気状態のままイーサンを屈服させる魔術を使ってほしかった。