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shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『アントマン』(2015年公開)

アントマン』(ANT-MAN)

2015年7月17日アメリカ公開

監督 ペイトン・リード

 

マーベル・シネマティック・ユニバース第12弾でフェイズ2最終作。

 

全体的に明るくコミカルでゆるめな展開。
基本設定や人間関係も分かりやすく、非常に見易い作品に仕上がっている。
 
主人公のスコットは本当に犯罪に手を染めていて、最初に出所した後も再び犯罪に手を染めている。しかも昔の仲間に脅されてイヤイヤではなくて自分から積極的にだ。この「追い詰められたら犯罪に走る」と言うスコットの性格は「怒ったらすぐに手を出す」と言うハンクやダレンと同じ。しかし、スコットにはダレンに無い部分もある。それは娘のキャシーの存在。スコットはキャシーの為なら変わる可能性があった。それがダレンには無かった。
ハンクはダレンが自分に似ていたのでダレンを遠ざけたとあり、そして劇中では明言されていないがハンクがスコットをアントマンに選んだのはスコットがキャシーと言う娘を愛していたからと思われる。自分やダレンに似ていて、自分やダレンには無いものを持っている、それがスコットをアントマンに選んだ理由なのだ。
しかし、ハンク自身は認められなかっただろうが、ハンクも娘のホープを愛していた。そこがハンクが生き延びて未来を考えるようになれたきっかけだと思われる。
 
でも、ハンクが娘のホープじゃなくて見ず知らずのスコットをアントマンに選んだのはスコット自身も言っているが「使い捨て」に出来るからと言うのはあっただろう。犯罪者なら消えても構わないと言う目論見もあったと思う。そう言う点ではハンクは対立していたカーソンと「同じ穴のムジナ」であったと言える。これは話が進んでいく中で少しずつ変わっていく事であるが。
 
ダレンは尊敬していた人物であるハンクに認められなかった、避けられた事が引き金になって今回の凶行に至った。時折見せる幼稚さや純粋さも含めて彼も被害者だったと言える。その辺りのフォローをしてほしかったのだが、それは劇中で「もう手遅れ」と言っているように手遅れだったのかな…。
 
ルイスは色々と足を引っ張るキャラであったが何故か憎めないキャラだったw
でも次に何かミッションをする時には彼は連れて行かない方が良いと思うw
 
「縮小」と言う分かりやすい属性があるからか、アントマンのアクションシーンはやる事が決まっていて分かり易かった。ラストバトルは世界の命運がかかっていながら娘のキャシー視点ではオモチャが飛んだりするレベルと言うギャップが最高に笑えた。
あと小さくなって虫達と力を合わせると言う非常に子供向けな要素が良い効果をもたらしていた。あの虫達の一生懸命さは見ていて応援したくなる。この辺りは日本の子供達にも楽しんでもらえるんじゃないかなと思う。
 
スコットは娘の為に「もう忍び込んで盗みをするような事はしない」と宣言するが、ハンクがアントマンとなったスコットに命じたのは「忍び込んで盗みをしろ」であった。それが中盤のイエロージャケット争奪戦になるのだが、クライマックスではその争奪戦は終了し、スコットは世界を守る為、仲間の仇を討つ為、娘を守る為に戦う。最終決戦においてキャシーはアントマンに変身したスコットを初めて見るのだが、その時のスコットの行動に「盗み」は無く、「ヒーローとして誰かを守って悪と戦う」のみにしているのが上手かった。この辺り、「子供にとってヒーローとは何か」と言う事をスタッフは分かっていると思って非常に感激した。