shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(CAPTAIN AMERICA THE WINTER SOLDIER)

2014年4月4日アメリカ公開

監督 アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ
脚本 クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー

 

マーベル・シネマティック・ユニバース第9弾でキャプテン・アメリカシリーズの第2弾。
 
アイアンマンは変身ヒーロー、ハルクはモンスター、マイティ・ソーはファンタジー、キャプテン・アメリカはスパイアクションと言う感じに分けられるのかな? キャプテン・アメリカシリーズは他の作品のように人外による超人バトルは展開されないので地味ではあるが、「常人を少し超えたレベル」と言うのが逆に見応えのあるアクションを生み出している。
 
『ザ・ファースト・アベンジャー』では自由を奪うナチスヒドラと戦う自由の国アメリカと言う分かりやすい構図になっていて、仲間のハウリングコマンドーズとは一致団結して戦場を駆け回る事が出来た。しかし、キャプテン・アメリカが眠りについている間、アメリカは核兵器を使って第二次世界大戦を終わらせ、共産圏を崩壊させた後はただ一つの強国として世界の警察官を自負するようになった。今やアメリカこそが自由を脅かす存在となってしまった。本作でキャプテン・アメリカが戦う相手はアメリカ国内にいて、仲間のS.T.R.I.K.E.班も敵になってしまった。
 
敵に関してはS.H.I.E.L.D.内部に巣食っていたヒドラと言う分かりやすい形をとっている。悪に関してはハッキリしている。問題なのは味方が分からなくなった事である。S.H.I.E.L.D.の中で誰を味方として信じて良いのか分からないと言うのが劇中でのニック・フューリーの言葉。もはやS.H.I.E.L.D.も政治家も軍も信用できない。そう言った組織の後ろ盾無しでどうやって戦っていけば良いのか。元々が軍と言う組織の中で誕生したキャプテン・アメリカは戦えなくなるのではと思ったがそんな事は無かった。キャプテン・アメリカは自分の中に正義を持っている。だから組織が無くなっても敵や悪と迷う事無く戦う事が出来るのだ。
 
バッキーがウィンター・ソルジャーとして再登場。
かつてバッキーはひ弱だったロジャースを守っていたが、ロジャースはキャプテン・アメリカになって多くの人を守ってもバッキーを守る事は出来なかったと言うのが辛い。
 
ブラック・ウィドウは作品ごとに様々な男性キャラとの絡みがあり、『アイアンマン2』ではトニー、『アベンジャーズ』ではホークアイ、本作ではロジャースとの話がある。因みに『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ではハルクことブルースとの話がある。ソーとの話があればアベンジャーズ制覇だ。
こう書くと軽い女性と言う感じがするが本作を見ると結構思い入れるタイプらしく、ニック・フューリーの死に際してかなり本気で落ち込んでいた。複雑な経歴を持つが故に現在共に行動している仲間に強い思い入れを抱いているのかもしれない。
 
新キャラであるファルコンは飛行に特化している。
キャプテン・アメリカが防御に使う「盾」を究めたように、ファルコンは移動と回避に使う「翼」を究めている。ファルコンの「回避」に徹した戦闘シーンはスピーディーで他のキャラに無い面白さがある。
 
ペギー・カーターが再登場し、ロジャースと70年振りの再会を遂げる。やはりダンスの約束は果たさせてあげたかったなぁ。
因みに本作に登場したエージェント13はペギー・カーターの血縁者なので、恐らくダンスの約束は彼女と果たされる事になると思う。
 
アベンジャーズ』辺りから色々とやらかしているニック・フューリーだが、彼の行動は「人が好きだったが、人を信じていなかった」と言う言葉に集約されていると思う。
 
S.H.I.E.L.D.にヒドラが巣食っていたとして実はシットウェルはヒドラの一味であった事が明かされる。これで『マーベル・ワンショット』「アイテム47」で犯罪者をS.H.I.E.L.D.に勧誘していた謎が明らかになった。
結構好きなキャラだったので本作での退場は残念。
 
そのシットウェルと話をしていたスターン議員は『アイアンマン2』でトニーにアイアンマンのスーツをアメリカ政府に渡すよう迫った人物。実は彼もヒドラの一員。あの時にアイアンマンスーツを渡していなくて本当に良かった。
 
ヒドラの幹部であるピアースが進めていたインサイト計画はテロリストだけでなく将来テロリストになるであろう危険を持った人物を割り出して一斉に処分すると言うもの。さすがにこれをやってしまうと世界は恐怖に支配される事になる。まぁ、ヒドラとしての計画なので当然ではあるが。
それにしても、仮にインサイト計画が実行されてヒドラの邪魔になる恐れがある人物を全て抹殺できたとしても、目の前で大切な人を殺された事でヒドラに反抗心を抱く人物が出てくる可能性がある。ゾラの作ったデータがどこまでのものなのかは分からないけれど、そこには「目の前で大切な人を殺されたらヒドラに反抗する」と言うデータまであったのだろうか。そこまで含めたら最終的に地球上の殆ど全ての人間がインサイト計画による抹殺対象に入ってしまい、生き残るのはヒドラの為になら命を捨てても良いと思えるほどの狂信者しか残らなくなると思うのだが、それって、そんなに多くいるのかな?
 
ピアースが倒されてS.H.I.E.L.D.が崩壊してもヒドラと言う組織はまだまだ生き残っている。
「スパイの時代」は終わって「奇跡の時代」が始まるとしてヒドラの幹部ストラッカーと謎の特殊能力者が登場する。普通の人間が活躍する時代は終わり、これからは特殊能力者が活躍する時代と言う事だろうか。
それにしても仮面ライダーシリーズのショッカーといい、ナチスを母体にした悪の組織はしぶといなぁ。
 
本作と同じく2014年に公開された『X-MEN:フューチャー&パスト』とは幾つかの共通点ある。
まずは有名なクイックシルバーの登場。
製作や配給の関係でマーベル・シネマティック・ユニバースとX-MENシリーズは世界観を共有するのが難しいが、そこを同じクイックシルバーと言うキャラを違う役者が違う設定で演じる事で二つのシリーズに登場させた。正直言って、それってやってOKなんだと驚いた。
もう一つはインサイト計画とセンチネル計画。
どちらも人間のデータを使った大量殺戮兵器であり、その人物が実際に何かをする前に処分してしまおうと言う考えから作られている。インサイト計画は実行に移されなかったが、仮に実行されていたら、センチネル計画が実行された『X-MEN:フューチャー&パスト』みたいな未来になっていたのかもしれない。
 
ゾラの話でトニーの父親であるハワード・スタークの死にヒドラが関わっている可能性が出てきたが、それは後の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で語られる事になる。
尚、TVドラマの『エージェント・オブ・シールド』ではキャプテン・アメリカインサイト計画を潰した後のヒドラ残党とS.H.I.E.L.D.の生き残りの戦いが描かれている。