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ウルトラ38番目の弟

ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『アイアンマン3』(2013年公開)

マーベル・シネマティック・ユニバース

アイアンマン3

2013年5月3日アメリカ公開

脚本 ドリュー・ピアース シェーン・ブラック

 

マーベル・シネマティック・ユニバース第7弾でアイアンマンシリーズの第3弾。
ここからフェイズ2へと突入する。
 
図太そうで意外と繊細なトニーの今回の悩みの種は「不安」。
アイアンマンシリーズの敵は基本的に「内」にいる。テン・リングスやロシア出身のイワン等が出てきてはいるが、その裏で糸を引いていたのはオバディアやハマーと言ったアメリカ人であった。結局のところ、巨大になりすぎたアメリカの敵はアメリカ自身であったと言う事だ。
しかし、『アベンジャーズ』においてトニーはソーやロキやチタウリと言った「外」から来た存在と遭遇し、最終決戦では自ら次元の穴を通って別世界を覗き込んでいる。これはトニーに強い衝撃をもたらし、「恐怖」となり「不安」となった。
その「恐怖」と「不安」から自分を守るのがアイアンマンスーツと言う「力」であったのだ。しかし、その「力」をコントロールできなくなっていき、やがてスーツ依存症となり、トニーはスーツ無しでは生きていられなくなってしまった。スーツとの力関係のバランスが崩れてしまったのだ。
 
本作はアイアンマンの出番が少なくてトニーの出番が多いのだが、トニーのスーツ依存症を克服させるには、スーツ無しでトニーに戦いを乗り越えさせなければならなかったのだ。そんなわけでトニーはエネルギー切れのスーツの代わりに、ハーレーの助言で様々な道具を作って生身でマンダリンのアジトへと乗り込む事となった。スーツを作ったのも侵入の際の道具を作ったのも全てトニー。つまり、アイアンマンの力はトニー自身の力を表したにすぎなかったのだ。それに気付いたトニーは自信を回復し、スーツ依存症を克服する。
 
因みに、本作ではアイアンマンスーツは忌むべき物のような描かれ方をされているが、J.A.R.V.I.S.がスーツを操作して海底から引き揚げなければトニーは溺死していた。もっとも、その時のトニーは意識を失っていたので、スーツが無ければ自分は死んでいたと言う事は知らなかったのだが…。
 
ウォーマシンを改良したアイアン・パトリオットが登場。
復活したキャプテン・アメリカをイメージするように星条旗カラーとなっている。
アイアンマンがあくまでトニー個人の力であるのに対し、アイアン・パトリオットはアメリカ軍所有の戦力と言う違いがある。
イマイチ活躍が無いローズではあるが、トニーと一緒に船に乗り込む時はさすがの強さを見せていた。スーツを着ていない時の方が活躍しているかもしれない。
 
今回の敵はテン・リングスを率いているマンダリン。
しかし、その正体はトレバーと言うヤク中の俳優崩れであった。
原作のアメコミと設定は違うようだが、映画のアイアンマンシリーズは「裏で糸を引いているのはアメリカ国内の人間」と言うパターンがあるので、それに則ると、こういう扱いになるのかなと思う。
 
そのマンダリンを裏で操っているキリアンが本作のラスボスなのだがイマイチ印象が薄い。
トニーに復讐を誓う科学者、軍事市場を狙う、自ら怪人化するとこれまでのアイアンマンシリーズに登場した敵キャラを合わせた設定になっていて総決算的な感じを見せるが、逆にキリアンならではの個性と言うのが消えてしまったのかもしれない。オバディア、ハマー、イワンとは違った要素も必要だったと思う。あとエクストリミスを投与してはいるが外見が人間のままだったので、『インクレディブル・ハルク』のアボミネーションみたいに外見を大きく変えるとかした方が良かったかも。
 
今回驚いたのは決着の付け方。
あれは日本のヒーロー作品には無いアメリカならではの決着方法だったと思うw
 
今回はトニーがブルースに一部始終を話していると言う設定。
ポッツにすら心の内を中々明かさないと言うのに、トニーはどれだけブルースの事を気に入っているのだろうと驚いてしまう。
そんなトニーに対するブルースのキャラが面白いw このブルースのキャラはエドワード・ノートン版には無いマーク・ラファロ版ならではと言う感じ。
 
 
『マーベル・ワンショット』「エージェント・カーター」
アイアンマン3』のBlu-rayに収録されている短編。
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の1年後の話。
戦略科学予備軍SSRに所属していたペギーだったが職場で不当な扱いを受けて不満を募らせていた。そんなある日、秘密組織ゾディアックの情報を聞き、単身乗り込んで制圧する。その功績も上司のフリンによって失態とされてしまうのだが、ペギーの現状を知ったハワードがペギーを引き抜いてS.H.I.E.L.D.設立メンバーに加えると言うお話。
ペギーが職場で差別されていたのは女性である事以外にもイギリス人である事や英雄キャプテン・アメリカの恋人であった事に対するやっかみ等があったと見える。古今東西こういうのってあるよねと思う。
因みに『アイアンマン』のラストでコールソンはポッツに対して自分達の組織の略称がS.H.I.E.L.D.に決まったと告げているが、本作を見るにその名称は60年前に既に決まっていた。これは『アイアンマン』の時点ではトニーはまだS.H.I.E.L.Dから信用を得ていなかったので、組織名については教えられなかったと考えられる。
 
尚、『エージェント・カーター』はこの後にTVドラマとして新たな展開を見せている。