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shoryu38の特撮・ヒーロー日記

ウルトラマン、鉄神ガンライザー、ゴジラ、ガメラ、アメコミ映画と色々な事を書いていくブログです。

『ゴジラの逆襲』(1955年公開)

ゴジラの逆襲

1955年4月24日公開

監督 小田基義

特技監督 円谷英二

脚本 村田武雄・日高繁明

 

モノクロのゴジラ作品は前作と本作の2本のみ。

世界的にも高い評価を受けている前作と比べると完成度はやや落ちる印象。
 
前作のゴジラは水爆と言う業を背負った人間を暗示した存在だったが、本作では古代に生息していた恐竜の生き残りと言う部分が強調されている。
まず、前作では人間と同じ200万年前に誕生したとなっていたゴジラの誕生年が本作では実際に恐竜が存在していた1億5000万年から1億7000万年前に変更された。そしてゴジラより恐竜に近いフォルムを持つアンギラスを登場させ、ゴジラアンギラスも同じ恐竜の生き残りとされた。
 
ゴジラは雪崩で生き埋めにされ雪と氷に体温を奪われて眠りについた。オキシジェン・デストロイヤーのような超兵器を使わなかった事で、ゴジラは超越した存在ではなく通常の手段でも倒せる生物であるとされた。
 
前回の東京に続いて今回は大阪がゴジラによって破壊されてしまう。
今回はオキシジェン・デストロイヤーが無いので、国は灯火管制と照明弾でゴジラを海へと誘導しようとするが、囚人が脱走した際の騒ぎで火災が起き、その炎を見てゴジラは大阪に上陸してしまう。
多くの人々は自分達の住んでいる街を守る為に灯火管制に協力するのだが、そう言った意識が薄く、それよりも自分達の自由を求めた囚人達によって全てが水泡に帰してしまうのが面白い。囚人からしたら脱走できる千載一遇のチャンスだったのだ。
 
前回の教訓を活かして今回はゴジラが上陸した時には市民の避難が完了していたので、本作で死亡するのはゴジラに立ち向かうと言う危険な任務に就いていた人達と身勝手な囚人達だけであった。前作のように無慈悲に大勢の人が死んでいくと言うのが無かったので怖さに関しては前作に比べると弱かった。(囚人達の死は自業自得だったと言える) でも、前作を踏まえた上での展開と考えたら、この方が現実的である。
 
本作に登場する人間は前作に比べてどこか逞しい感じを受ける。
前作の教訓を生かしてゴジラの大阪上陸を避けようとしたり、街や工場が破壊されても冗談を言いながら再建を誓ったり、友人が死亡してもそれをきっかけにゴジラを雪崩で生き埋めにする事を思いついたり。
これが戦後日本を復興させた力なのかと感じる。